山田洋次監督の名作『幸せの黄色いハンカチ』をリメイクした『イエロー・ハンカチーフ』のロサンゼルスプレミアが、2月18日夜(現地時間)にパシフィック・デザイン・センターで行われ、キャストのウィリアム・ハート、マリア・ベロ、クリステン・スチュワートらが登場。オリジナル版のキャストであり、今回、アメリカ版にも出演した桃井かおりも出席した。
2007年に自身の監督作『無花果の花』でベルリン国際映画祭に参加した際に、アメリカでリメイクされるという話を聞いたという桃井は、「すごくいい話だと思いました。アメリカンテイストで丁寧に撮ったらすごくいいと思うし、現代的によみがえるんじゃないかと思って。『あなたも出てみない?』って冗談まじりに言われたんですけど、日本人や山田監督、『幸せの黄色いハンカチ』に対して敬意を払ってくれていると思って、参加させてもらいました」とコメント。
共演者したハートについては「現場での存在感が素晴らしい。俳優やスタッフと対等につき合おうとする人で、素晴らしいと思った。(彼との共演は)今まで日本では経験したことのないもので、あの現場を見られたことは、私の財産だったと思います」と絶賛していた。
映画については、「『幸せの黄色いハンカチ』も名作です。『イエロー・ハンカチーフ』はオリジナルとはまた違って、現代的になってるんですけど、心根が一緒。日本人にはたまらない映画になっていると思います。ぜひ、2本続けてご覧ください」とアピール。また、自身については、「使用前、使用後のような桃井がそこにおりますが(笑)」と話していた。
『イエロー・ハンカチーフ』は6月26日より東劇ほかにて全国公開。また、それにさきがけて、オリジナル版の『幸せの黄色いハンカチ デジタルリマスター』が、4月10日より東劇ほかにて全国順次公開される。さらに両作品は、今月25日より開催されるゆうばり国際ファンタスティック映画祭2010の特別企画として上映され、山田監督が映画祭イベントに登場するという。
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