12万人を救った実話を映画化! 目を背けたくなる過酷な収容所の実態

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アウシュヴィッツ・レポート
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執拗に叩かれる点呼係に、目を背けるしかない囚人たち

アカデミー賞国際長編映画賞スロバキア代表作品『アウシュヴィッツ・レポート』が、7月30日より公開される。このたび、最も重要な収容所でのシーンを描いた本編映像が公開された。

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動画は、1944年4月のアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所で、記録係のスロバキア人、アルフレートとヴァルターが脱走を試みるシーンだ。

2人は、日々多くの人々が殺される過酷な収容所の実態を外部に伝えるため、脱走を決意。同じ9号棟の仲間の手を借り、積み上げられた木材の下に隠れて脱走の機会を待っていた。

2人の行方不明が発覚すると、シュヴァルツフーバー司令官は照明弾を打ち上げ、部下に捜索を命じる。

「今日、記録係を見た者は?」との問いに、無言でうなだれる囚人たち。

9号棟の点呼責任者の囚人は「私は何も知りません、信じてください」と懇願するも、「トリュフを見つけるには豚を飢えさせるのが一番だ」と木棒で執拗に叩かれ、他の囚人たちは目を背けて立ち尽くすほかないのだった……(https://www.youtube.com/watch?v=8D5Kz7vVH-w)。

脚本・監督のペテル・べブヤクが「最も重要なシーン」だと語るこのシーン。その理由について、「アウシュヴィッツの囚人が耐えなければならなかった苦しみを痛感したからです。彼らの収容生活の中で、“死”は絶対に消すことができない存在です。太陽が昇ると、一時的に彼らは普通の人のように感じますが、すぐに暗い雲が戻ってきます」と語っている。

12万人のユダヤ人を救った実話を映画化

本作品は、アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人のレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話の映画化。

監督のペテルはスロバキア人で、第93回アカデミー賞国際長編映画賞のスロバキア代表に選出された。脱走する2人のスロバキア人は、『オフィーリア 奪われた王国』のノエル・ツツォルと、新人のペテル・オンドレイチカ。2人を救済する赤十字職員には、『ハムナプトラ』シリーズのジョン・ハナーが扮する。

『アウシュヴィッツ・レポート』は、7月30日より公開される。