父・奥田瑛二を超えた!? 安藤モモ子が初監督作会見で映画愛を語った

安藤モモ子監督(左)
安藤モモ子監督(左)

俳優・奥田瑛二とエッセイスト安藤和津夫妻の長女の安藤モモ子。彼女が初監督した映画『カケラ』が、3月23日に日本外国特派員協会主催の特別試写会で上映された。この日は記者会見も行われ、安藤監督が映画について語った。

人気マンガ家・桜沢エリカの「ラブ・ヴァイプス」を映画化した作品で、満たされない思いを抱く女子大生の心のスキマを描いていく。昨年10月に、イギリスで最もヒップな映画祭として知られる「レインダンス映画祭」で上映されて好評を博し、4月2日からロンドンの劇場でも公開される。

高校時代からロンドンに留学した安藤監督。この日は英語だけで約30分間の質疑応答が行われ、「主人公2人のセックスシーンを描かなかったのはなぜ」という質問には、「この映画は、あらゆる人に開かれた映画として作りたかったし、直接的に描くよりも、観客の想像力に働きかけたかった」と語った。

また、「(『風の外側』などを監督した)お父さんより才能があるのに、どうして映画監督を目指すのが遅くなったのか」と聞かれ、「OH! MY GOD!」と笑顔を浮かべて頭を抱える場面もあった。

安藤監督は最後に「実は祖母が結婚費用にと遺してくれたお金を、この映画に全部つぎ込んだんです。だから私は映画と結婚したようなもの」と映画への情熱を語った。

『カケラ』は4月3日よりユーロスペースほかにて全国順次公開される。

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