ドラマ『ドラゴン桜』での熱演が話題の俳優・阿部寛が、新作映画『異動辞令は音楽隊!』で主演を飾ることが明らかになった。監督・脚本は、草なぎ剛主演作『ミッドナイトスワン』(20年)の内田英治。
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阿部寛「今までと違った自分が引き出される現場になる予感」内田英治監督との初タッグに期待感
本作は、内田監督がYouTubeで偶然目にした警察音楽隊のフラッシュモブ演奏の映像から着想を得たオリジナル脚本作品。わき目もふらずに一心不乱に働いてきたミドルエイジの生き様を、その警察音楽隊メンバーのヒューマンドラマに重ね合わせて描く。
犯罪捜査一筋の鬼刑事・成瀬司(阿部)は部下にやたら厳しく、犯人逮捕のためなら法律すれすれの捜査も辞さない男で、1人娘・法子とも、捜査を理由に約束を守らないような仕事バカ。高齢者を狙った「アポ電強盗事件」が相次ぐ中、勘だけで疑わしい人間を令状も無くパワハラ捜査をしていたが、そのコンプライアンスを無視した行動が仇となり、突然上司から異動を命じられる。刑事部内での異動だろうと高をくくっていた成瀬だったが、異動先はまさかの警察音楽隊だった…、というストーリーが展開される。
主演の阿部は、内田監督と初タッグ。「今までと違った自分が引き出される現場になる予感がしていて、撮影現場に入ることがとても楽しみです。捜査一筋の刑事が音楽隊に異動させられる主人公役ということで、今回は楽器も演奏することになり、これまで演じてきた刑事役とはまた一味違った役どころですのでそういった意味でも新鮮さをもって挑んでいきたいと思います」と意気込んでいる。
内田監督も「ありそうでなかった映画でございます。警察音楽隊を舞台にした新作、ようやく発表することが出来ました。『ミッドナイトスワン』以来、久しぶりの映画作りに胸は高まっておりますが、こうやって再びオリジナル作品を発表できることを嬉しく思います」と喜び、「私自身が挫折しそうになったとき、音楽に救われた過去があるのですが、今回はそんな思いを映画にしました。主演は阿部寛さん。初めてお会いしたときに『この役にぴったりだ』と手を叩きそうになりました。ひとつの価値観が一瞬にして崩れると人はどうなるのか。中年が持つ危機感と悲哀を見事に演じてくれるはずです」と期待感をあらわにした。
本作は、8月上旬からクランクインする予定。阿部が一体どのような勇姿を見せるのか。今後の動向にも注目だ。
『異動辞令は音楽隊!』は2022年夏より全国公開。
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