押尾事件を乗り越え…『誘拐ラプソディー』初日に監督が「感無量」
人生に疲れた借金まみれの主人公が、ヤクザの組長の息子を誘拐してしまったために逃走劇を繰り広げることになる異色のクライムサスペンス『誘拐ラプソディー』。本来は昨年12月に公開される予定だったが、出演者の押尾学が逮捕されたことで、一時は公開さえ危ぶまれたものの、榊英雄監督が自ら代役を務めて撮り直し完成させた。この映画が4月3日にようやく公開初日を迎え、主演の高橋克典をはじめ、林遼威、船越英一郎、哀川翔、榊英雄監督が、角川シネマ新宿で舞台挨拶を行った。
[動画]『誘拐ラプソディー』予告編
『誘拐ラプソディー』作品紹介
「本日は満開の桜のなか、劇場に起こしいただきましてありがとうございます」と挨拶した高橋は、「本当は12月に公開でしたけど、何かありましたっけ?」と苦笑い。撮影は昨年4月から5月にかけてで、船越が「季節的にもちょうど良いよね。昨日撮りました、みたいな(笑)」とフォローしていた。
様々な思いが交差したのか、監督は「この日を迎えられて感無量です」と挨拶。「1年前のちょうどこの日が、撮影前のお払いの日でした。とても感慨深いです」とも話していた。
ヤクザの組長を演じた哀川は「監督の怒鳴り声が飛ぶ、久しぶりに熱い男の現場でした。みんなの思いが詰まった、とても良い作品です。楽しんでください!」とアピールしていた。
『誘拐ラプソディー』は、イタリアで開催される第12回ウディネ・ファーイースト・フィルム・フェスティバルのコンペティション部門に選出され、上映時には、監督が現地に招待されるという。
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