記憶喪失の御曹司と田舎娘の同居を描いた『ショッピング王ルイ』
黄金財閥の御曹司ルイ(ソ・イングク)は、両親を事故で亡くしたものの、フランスの大邸宅で買い物三昧の日々を送っていた。そんなある日、会長である祖母に会いに15年ぶりに韓国に帰国。慣れない土地で運転をした結果、交通事故を起こし、記憶喪失になってしまう。
・“キス職人”ソ・イングクが魔性の男に!? 大ヒット「月9」をリメイク!
一方、山奥育ちの田舎娘、コ・ボクシル(ナム・ジヒョン)は、家出した弟ボクナムを探すためにソウルへ上京、ホームレスの中にボクナムの洋服を着たルイを見つける。ボクシルは弟との記憶を思い出すまでルイの面倒をみることにし、黄金財閥のグループ会社ゴールドラインの清掃員として働き始める。
レッドカーペットキスって!? キス職人が本領発揮!
御曹司だったルイは、買い物しか取り柄がなく、家事をはじめできることが限りなく少ない。そんな風に普段はどこか頼りないものの、ボクシルが風邪をひいたときにはつきっきりで看病をし、愚痴には一緒になって怒ってくれる。最初は姉と弟といった雰囲気の2人だったが、一緒に生活をしていくうちに徐々に異性として意識しあうようになる。甘くて長い“レッドカーペットキス”、手、唇、額にそっと触れる“3段キス”など、名キスシーンを披露してくれるのも楽しみにしたいところだ。
あしながおじさん的存在のジュンウォンにも注目
素直に愛情表現するルイに反して、ゴールドラインの本部長チャ・ジュンウォン(ユン・サンヒョン)の奥手ぶりもいい。何事にも一生懸命なボクシルに惹かれ、商品企画室に大抜擢するものの、恋愛不感症気味なのか、あくまでも上司としてでしか接することができないのが悲しい。その割に言動は分かりやすいため、ボクシル以外の全員が熱愛ぶりに気付いてしまうという間抜けぶりだ。
日本でも大人気のソ・イングク!
本作で2016MBC演技大賞の優秀演技賞を受賞したソ・イングクは、2017年に入隊したものの骨軟骨病変にて帰宅命令が下され、数日で兵役免除となった。本作のほか『ナイショの恋していいですか!?』など、なぜか財閥の御曹司役を演じることが多いものの、金銭面ではかなりの苦労人として知られる。2019年に映画『パイプライン』、2021年上半期のドラマ『ある日我が家の玄関に滅亡が入ってきた(仮題)』など話題作への出演が相次ぐ人気俳優だ。
大人から子どもまで楽しめるコメディドラマ
ボクシルのカバンを盗むおばあさんや、ルイをカツアゲしようとする女子高生3人組、振り込め詐欺師など、冒頭からどこか憎めない悪人たちの存在が、このドラマを更に盛りあげる。キャスト全員がコメディエンヌでありながら、ルイの交通事故に関してはサスペンス的要素満載なのも目が離せないところだ。
そして、ルイは再び買い物三昧な日々を送るようになり、ボクシルを悩ませる。“金の切れ目が縁の切れ目”“愛かお金か?”といった普遍的なテーマを突きつけられるドラマだ。(文:渡邉啓子/ライター)
『ショッピング王ルイ』
BSフジ:月~金曜日 午前10:00~10:57放送中
U-NEXTなどにて配信中
スペシャルプライス版コンパクトDVD-BOX 1&2(期間限定)/ 5,500円(税抜価格5,000円)
発売元:コンテンツセブン
販売元:TCエンタテインメント
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