“天使”となった芹澤興人にオダギリジョー「ちょっとヘンテコ」
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封切られた『アジアの天使』イメージビジュアルとメイキング写真公開!
『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』ではアジア・フィルム・アワード、最優秀監督賞を受賞した石井裕也監督の最新作『アジアの天使』が、7月2日から全国で公開中だ。石井監督が初心に返り、オール韓国ロケで挑んだ意欲作で、優しさと力強さが調和した人間ドラマとなっている。この度、本作に登場する「摩訶不思議な天使」のイメージビジュアルとメイキング写真が公開された。
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“天使”役には、石井監督が演出したテレビドラマ「おかしのいえ」に続き、芹澤興人が出演。解禁されたメイキング写真には真冬の漢江で暖をとりながら石井監督とプランを話し合う天使の姿が写っている。
この“天使”について、主人公の兄役を演じたオダギリジョーは、先日のプレミア上映イベントで「 “天使”がこの映画の要所に出てきますけど、その姿がちょっとヘンテコ。何をしてヘンテコだと言うのか…。ここでいう“天使”というものは“奇跡”と同義語だと思うんです。“奇跡”というものは、一生に一度起こるか起こらないもの。その“奇跡”がヘンテコだからって、それを否定することができるのでしょうか? 一生に一度、出会うかわからない“天使”がヘンテコであったとしても、それはむしろ愛すべき“奇跡”なのではないでしょうか。人生には様々な“ヘンテコ”が必要なんです」と語っている。
池松壮亮も「“アジアの天使”に会えたなら、新しい時代を切り開いていける」
また、プロデューサーのパク・ジョムボムは、「天使がいたらどんな形をしてると思いますか?」との質問に「労働者の形をしていると思います。なぜなら彼らは私にとって最も普通で、偉大な存在だからです」とパンフレットのインタビューで答えている。
「摩訶不思議な天使」のビジュアルについて、主人公の青木剛を演じた池松壮亮も「この映画に登場する“天使”は、『アジアの天使』という言葉の本来持ついびつさと同様に、変な姿をしています。そして描かれる登場人物たちもまた、それぞれが過去にとらわれ、不完全で、ヘンテコな人生を歩んでいます。彼らに訪れる奇跡は美しいものじゃないのかもしれない。西洋のようにまぶしい光が訪れるわけじゃないのかもしれない。それでも彼らは、何かを信じ、誰かを思う強い力を持っている。あなたは信じないだろうけど、白人でもなく、黒人でもなく、西洋史に載らない私たち“アジアの天使”に本当に会えたならば、そしてそんな奇跡を信じて生きていくことができるならば、私たちは、とらわれていた価値を脱ぎ捨て、希望を得て、新しい時代を切り開いていけるのではないかと思っています」とコメントを寄せた。
『アジアの天使』は全国で公開中。
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