4月21日、市原隼人がボクシングに打ち込む高校生を演じた青春スポーツ映画『ボックス!』の完成披露試写会が行われ、市原をはじめ、共演者の高良健吾、谷村美月、香椎由宇、筧利夫、李闘士男監督が舞台挨拶を行った。
この日の会場はボクシングの聖地、後楽園ホール。市原たちがスポットライトを浴びて登場すると、場内からは金切り声に近い歓声が湧き起こり、興奮のるつぼと化していた。
ボクシングを通じて絆を深め合う幼なじみを演じた市原と高良。プライベートでも一緒に飲みに行ったりして友情を育んだようで、市原も高良のことを「地元思いで友だち思いで家族思いで、すっごい真っ直ぐで」と高く評価。高良も「隼人さんが現場にいると安心感がある」と話していた。
迫力あるリアルなファイトシーンも見どころのひとつだが、撮影は過酷をきわめ、市原も高良も吐きながら撮影に臨んでいたという。ある時などは高良が見事にパンチを決められ動けなくなったこともあったそうだが、監督は「後で彼が、『ちゃんとやれなくてすみません』と泣きながら謝りに来た」と話し、「イッチー(市原)も同じように謝りに来たことがあって、自分たちをふがいないと感じる気持ちをバネにして次の日にもっと頑張っていた。日々、成長していると感じていました」と撮影を振り返っていた。
一方、好きなシーンを聞かれた谷村は、ラストのボクシングシーンを挙げていた。そころが、司会の青木裕子アナが屋上での告白シーンについて触れると、監督が横から「あのセリフ良かったよね!」と割って入り、「じゃあ、(そのシーンを)チョロ見せしときましょう」と仕切りはじめた。谷村は「えっ、えっ!?」と急展開に困惑気味。そんな谷村を監督は「『エッ!』じゃない。時間がないんだから」と叱りつけ、胸キュンの名シーンを再現! 谷村が相手役の市原に向かって「やっぱりリングで戦うカブ君が大好き。輝いて見える」というセリフを言うと、場内からは大きな拍手が送られたが、谷村も市原も顔を真っ赤にして照れていた。
最後に、「やんちゃで、切なくて、かわいらしくて、アホで、ずっと見ていたいという市原隼人を撮ろうと思って作りました」と映画について語った監督。市原も「本当にどこにもない青春映画ができました。思いがたくさん詰まった映画です。しっかり受け止めていただければ」と熱く語りかけていた。
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