江戸川乱歩の小説を映画化したエロティックサスペンス『失恋殺人』。美貌の人妻と、彼女を愛するがあまり嫉妬に狂う夫の姿と、その周辺で起こる奇怪な事件が官能的に描き出される。4月22日に主演の宮地真緒と窪田将治監督が、乱歩ゆかりの池袋・御獄（みたけ）神社で、この映画のヒット祈願イベントに臨んだ。
今年でデビュー10周年を迎える宮地。2002年にNHK連続テレビ小説『まんてん』のヒロインに抜擢され注目を浴びた彼女が、本作では大胆な濡れ場に初挑戦しているのも話題を呼んでいる。
あいにくの雨模様のなか、深紅の着物姿で登場した宮地。「乱歩の世界、私が演じたみや子という女性は、情熱や愛や、本当にたくさんの複雑なものを内に秘めている。それをイメージしました」と、着物に込めた思いを語った。
「16歳でデビューして、グラビアをやって、女優になって……。1作1作が新境地ではありましたが、この映画では、10年間で培ったものを全て出し切りました」という宮地。撮影初日に監督から怒鳴られたエピソードも披露し、「あんなに怒られたのは4〜5年ぶりです」と苦笑い。
最後に宮地は「乱歩原作のミステリーというだけでなく、それぞれ形の異なる“愛”を描いた濃い内容の愛憎劇です。ぜひ劇場に見に来てください」とアピールしていた。
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