剣道一筋のサムライ・スピリットを持った磯山香織と、剣道は楽しむものと考える西荻早苗。正反対の女子高生2人が出会ったことからはじまる青春映画『武士道シックスティーン』が4月24日に初日を迎え、磯山を演じた成海璃子と、西荻を演じた北乃きい、さらに、石黒英雄、荒井萌、高木古都、古厩智之監督が登壇し、舞台挨拶にのぞんだ。
[動画]海璃子、北乃きい他/『武士道シックスティーン』初日舞台挨拶
古厩監督は当初、剣道映画を撮ることに不安を抱えていたと明かす。それが「撮れる」という確信に変わったのは、「璃子ちゃんの『ヤアー』という(打ち込むときの)叫び声を聞いたとき。『あ、なんだ。剣道を撮ろうとしてたけど、この顔を撮ればいいんだ』と気づいた」と当時の様子を振り返っていた。
その成海、そして北乃といえば、若手の実力派女優として知られる存在。もともと2人は知り合いだったものの、共演はこれが初めてだ。その感想を聞かれた成海は、「撮影中は西荻にしか見えなかった。(自分たちの関係は)磯山と西荻の関係に近かったんじゃないかなと思っています」と、北乃との初共演の感想を語っていた。
一方の北乃は、「初めてお仕事で一緒になったときから、学生の中で1人だけ、ずば抜けたプロ意識を持っていた」と成海を絶賛。「ライバル心ではないんですけど、良い意味で自分に向上心を湧かせてくれる人。西荻と磯山じゃないですけど、言葉がなくても、何か通じ合っているみたいな、そういうのを撮影前から感じていて。磯山が成海さんだったからこそ、自分が西荻を演じることができたと思います」と、成海について、切磋琢磨しながら互いに高めあえる相手だと語り、「心を心で受け止めてくれる方です」と結んでいた。
そんな2人について古厩監督は、「今回は、2人にカメラを向けること自体が面白かった。決めないで、まずは1回演じてもらい、それに合わせて作っていくことも多く、いつもそれが楽しみだった」と話すと、「今日はきいちゃん、どんな風に動くのだろうとか、璃子ちゃんどうするのかなとか。『ああ、それ戴き』とかと思って、演出を変えていったところが多いんです」と、天才女優2人とのコラボレーションについて語っていた。
『武士道シックスティーン』はテアトル新宿ほかにて全国公開中。
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