匂いフェチのアロマセラピストが主人公の変態チックな映画『ユリ子のアロマ』が5月8日に公開初日を迎え、キャストの染谷将太、原紗央莉、木嶋のりこと、吉田浩太監督が渋谷ユーロスペースで舞台挨拶にのぞんだ。
物語は、すえた汗の匂いにどうしようもなく惹かれてしまう“秘密”を持つアロマセラピストのユリ子が、高校で剣道部に所属するアロマサロンのオーナーの甥っ子・徹也の匂いにものすごく惹かれ、禁断の関係が始まるというもの。
脚本も手がけた吉田監督は、「僕はずっと剣道をやっていて、小手の匂いがすごく臭い。その匂いにはまってしまう女性がいたら面白いし、そういう人がいて欲しいと思った」と、本作を手がけたきっかけを語る。
また、仕事の都合で舞台挨拶を欠席した主演の江口のりこについて、「江口さんがお口の匂いを嗅いだり、頭を舐めても、そこまでヤらしくない。エロでありながらも、どこかコミカルに見える、そこが魅力だった」と本作で起用した理由を明かしていた。
その江口に匂いを嗅がれたり、舐められたりする高校生の徹也を演じたのは『パンドラの匣』で主人公を演じた染谷将太。「江口さんは、すごい面白いオーラを持っていて、舐められるとスーっと気持ちがもっていかれるというか、上の空になるような気持ちでした」と振り返ると、客席からは笑いが。すかさず、司会から「あれは演技ではなく、本心ですか」と聞かれ、「みなさんのご想像にお任せします」と笑顔でかわしていた。
染谷と同じ高校生を演じたのは木嶋。学園のアイドル役で、スクール水着や体操着姿などを披露しているが、昨年の撮影時には、染谷らがまだ本当の高校生だったことから、「そのなかに21歳の私が紛れ込んでいいのか」と最初は不安だったそう。だが、今は吹っ切れたようで「こういう役をすごくやってみたかったので楽しかった」と満足げに語っていた。
また、AVデビュー以来、人気沸騰中の原は胸の谷間がクッキリ、フトモモも露わなミニワンピで登場。「主人公に恋い焦がれるアヤメ役を演じたのですが、体も密着させちゃったりと、結構、激しい女の子役。でも、一途なところや猪突猛進なところは私に通じるものがあった」と自身との共通点について語った。さらに、この映画同様、匂いフェチであることも明かすと「枕の匂い、加齢臭が好きなので、ちょっとユリ子さんの気持ちがわかった」と主人公への共感を示していた。
『ユリ子のアロマ』は渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中。
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