ハリウッドが敬愛したヒットメーカー死去、91歳の死にスピルバーグらも追悼コメント

『グーニーズ』『スーパーマン』を手がけたリチャード・ドナー監督

『グーニーズ』、『スーパーマン』などで知られるリチャード・ドナー監督が5日（現地時間）、91歳で亡くなった。時代を超えて親しまれるハリウッド映画の数々を作った監督の訃報を受け、多くのハリウッド関係者がSNSに追悼のメッセージを投稿した。

・伝説的アドベンチャー映画『グーニーズ』キャストらが、子どものためのチャリティ同窓会開催！

『グーニーズ』で主人公を演じたショーン・アスティンはツイッターで「リチャード・ドナーは想像するかぎり、最も大きくて力強い声の持ち主でした。彼は注目を集め、それまで人は笑ったことがなかったかのような笑い方をしました。ディック（リチャードの愛称）はとても楽しい人でした。12歳の子どもだった私が彼の中に感じたのは、彼が気にかけてくれるということでした。彼の気遣いが大好きでした」といち早く弔意を表した。そして「Goonies never say die!（グーニーズは死ぬなんて言わない！）」と映画の名セリフで結んだ。

Richard Donner had the biggest, boomiest voice you could imagine.
He commanded attention and he laughed like no man has ever laughed before. Dick was so much fun. What I perceived in him, as a 12 year old kid, is that he cared. I love how much he cared.

– Goonies Never Say Die

— Sean Astin (@SeanAstin) July 5, 2021

同じく『グーニーズ」に出演したコリー・フェルドマンも長文で追悼した。

監督について「僕にとって大切な友人であり、メンターであり、本当の父親に最も近い存在」と表現、「他の誰もがそうしてくれなかった時期に、そばにいてくれました」「素晴らしい監督であり、ストーリーテラーであっただけではなく、彼の最大の功績は、彼が現実のスーパーマンとして、人も動物も助けるために行動し、動物愛護の声を上げたことです。僕のリハビリ費用を肩代わりしてくれて、僕の著書の前書きを書いてくれて、ハリウッドのどのプロデューサーたちよりも僕を雇ってもくれた」と全て大文字で綴った。

IT IS WITH TREMENDOUS SADNESS & A HORRIBLY HEAVY HEART I MIST SHARE THE TRAGIC NEWS OF MY DEAR FRIEND, MENTOR, & THE CLOSEST THING I EVER HAD 2 A REAL FATHER, THE AMAZING RICHARD DONNER HAS PASSED AWAY 2DAY! I JUST SPOKE W LAUREN, & FOUND HE DIED @ HOME.. https://t.co/Q9QiRpy0v9

— Corey Feldman (@Corey_Feldman) July 5, 2021

昨年、コロナ禍でのチャリティ企画で自身のYouTubeチャンネルで『グーニーズ』関係者のオンライン同窓会を実現させたジョシュ・ガッドは、ドナー監督がZOOMで皆と楽しそうに語らう様子をTwitterに投稿、「彼のこの世での時間は尽きたかもしれませんが、知っての通り”Goonies never say die”です」と綴った。

I am just waking up to the devastating news that Richard Donner has passed. There r few who flickered lights in a way that mesmerized my childhood dreams & defined this career path as the one I needed to choose. His time here may be over but as we all know “Goonies never say die” pic.twitter.com/4mstiGtgRH

— Josh Gad (@joshgad) July 5, 2021

『グーニーズ』で製作総指揮を務め、オンライン同窓会にも参加したスティーブン・スピルバーグ監督は、アンブリン・エンターテインメント社のアカウントに追悼メッセージを投稿した。

「ディックは自分の映画を自在に操り、様々なジャンルで才能を発揮していました。彼と一緒にいることは、大好きなコーチ、頭のいい教授、猛烈なモチベーター、最も愛すべき友人、最も頑固な味方、そしてもちろん、最も偉大なグーニーと一緒にいるのと同じようなものでした。彼は子どものようでした。心から。いつもそうでした。彼が亡くなったなんて信じられない。でも、彼のハスキーで心のこもった笑い声はいつまでも私の心に残るでしょう」

Steven Spielberg reflects on the passing of Richard Donner, friend, and beloved director of THE GOONIES for Amblin Entertainment, who passed away today at 91.#RichardDonner #TheGoonies pic.twitter.com/6KSmKvWqVI

— Amblin (@amblin) July 5, 2021

エドガー・ライト監督は「リチャード・ドナーの大きなハートと快活な魅力は、彼の映画の中で、キャストの素晴らしい演技を通して輝いていました。『スーパーマン』、『リーサル・ウェポン』、『グーニーズ』などに登場するすべてのキャラクターを覚えているのは、ドナーがその魔法をスクリーン上で表現する方法を知っていたからです」とその才能を讃え、若い頃から何度も見返したドナー作品の1つとして『オーメン』を挙げ、「よく真似されてしまうために、この作品が完璧なテンポとパフォーマンスのホラー映画だという評価を得られていません。私はこの映画を、70年代における最初の80年代映画だと思っています」と綴った。

Richard Donner's big heart & effervescent charm shone in his movies through the remarkable performances of his cast, which is no mean feat. You remember all the characters in Superman, Lethal Weapon, The Goonies & more, because Donner knew how to capture that magic onscreen. 1/3 pic.twitter.com/7NDH9kKnQZ

— edgarwright (@edgarwright) July 5, 2021

『ウルヴァリン』のジェームズ・マンゴールド監督は、ドナー監督が『スーパーマン』撮影時に、スタッフやキャストと共有した「VERISIMILITUDE（真実らしさ）」というスローガンを紹介したツイートをリツイートし、「私にとってこの言葉は、映画監督の最優先事項と目標をよく表していると思います。ジャンルやスタイルを問わず。そして、ディック・ドナーは、あらゆる種類の映画において、何度も何度もそれを達成しました。簡単なことではありません。芸術性が必要なのだです。RIPリチャード・ドナー」と偉業を讃えた。

To my mind this word captures the first priority and goal of a film director, regardless of genre or style. And Dick Donner achieved it time and time again, in all sorts of films. It's not easy. It takes artistry. RIP Richard Donner. https://t.co/I6SInbMKr7

— Mangold (@mang0ld) July 5, 2021

『グーニーズ』でショーン・アスティンの兄を演じ、MCUのサノス役でお馴染みのジョシュ・ブローリンはインスタグラムに、撮影カメラに手をかけたドナー監督のスナップをアップ。

「誰もが（この世を）訪れ、去って行かなければならない。しかし、この人は永遠に語り継がれる何かにあふれた人だ」「あなたは唯一無二の存在であり、あなたのユーモアと冒険は、個人的にも、また映画を通しても、何百万人もの人々の心にふれて、生き続けるでしょう。私たちグーニーズは、（当時の）私たちや私たちの旅にあなたが残してくれたものに対して、計り知れないほど感謝しています」と追悼した。