映画『トロッコ』で監督デビューしたばかりの川口浩史監督がメガホンを取り、韓国のスターが出演する映画『チョルラの詩』。この作品の来日プレミア試写イベントが6月5日に九段会館で開かれ、川口監督と、キャストのキム・ミンジュン、ソ・ドヨン、キム・プルンが登壇した。
本作は、プルン演じるソンエという女性に対し、ミンジュン演じるカンスと、ドヨン演じるヒョンスの男性2人が恋をしてしまうというストーリー。司会から、友情のために自分の恋を捨てられるかと尋ねられたミンジュンは、「友情のために自分の愛を捨てる、そんな年ではありません。何よりも愛が優先です」と話し、会場を埋め尽くした女性ファンを魅了した。
また、セリフに「マジで」という日本語があったドヨンは、「もともと韓国語で書かれたセリフだったのを、日本語でやったらどうだと監督に提案しました。それで即興で入れることになったのですが、短い言葉だったので、私が日本語がうまいという印象を与えたのではないでしょうか?」と会場を沸かせた。
すると、司会が「マジで」という言葉について、「映画の設定は87年。調べてみると、87年の流行語だったんです」と語ると、ドヨンも「最近使われている単語だと思いました」とビックリ。これに対し、川口監督が「マジで、という言葉が出てきたのは82年頃。僕が小学校6年生のときに親友が、マジで、と言ったのを初めて聞いた」と明かし、ドヨンや観客をさらに驚かせていた。
その後、別室で開かれたミニ記者会見では、三角関係部分について、自分だったらどうするかという質問が寄せられた。
ドヨンの答えは、「私はもし、ミンジュンさんが同じ女性を好きなのだと感じたら、最初から好きにならないで、ほかの人を探すと思います」。自分はヒョンスと違って、好きだという気持ちをストレートに表現する方だが、この場合は引くと話していた。
一方、ミンジュンは「私はもちろん、譲ってくれるだろうと思っています」と話して笑いを取ると、「(演じた)カンス同様に、好きな女性が実は別の人を好きだとわかったら、いろいろな条件を考慮し、自分の方が劣ると思えば身を引くと思う。でも逆に、カンス同様、詩を通じて彼女の気持ちを変えることができるのであれば、チャレンジすると思います」とコメント。単純にはあきらめないタイプのようだ。
そんな2人の答えに対しプルンが「大変難しい質問です。2人とも受けいることはできないのでしょうか」と答えると、「それは俺たちがイヤです(笑)」とミンジュンにキッパリと釘を刺されていた。
『チョルラの詩』は6月12日よりシネマート六本木ほか全国順次公開される。
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