「別冊マーガレット」で連載中の大人気コミックが原作の実写映画『君に届け』。4月27日にクランクインし6月6日に無事クランクアップしたこの作品の会見が、8日に都内の元中学校校舎で行われ、キャストの多部未華子、三浦春馬、蓮佛美沙子、桐谷美玲、夏菜、青山ハルと熊澤尚人監督が出席した。
監督は「とても良い俳優陣に恵まれて、良い作品ができあがったと実感しています」と顔をほころばすも、「人気の高いマンガが原作なので、非常にプレッシャーを感じていた」とも。「原作のもっている幸福感、トキメキ感を大切に作りました」と話していた。
健気で前向きながらも級友たちに誤解され怖がられている高校生・爽子(さわこ)が、性格が良くクラスの人気者でもある爽やかな同級生・翔太と接することで変化していく様子を描いた物語。翔太を演じた三浦は「爽やかすぎる役なので、ちょっと不安でした」と、撮影前の心境を明かし、「これまで、こんなにもイイ奴で、爽やかで、真っ白い奴を演じたことがなかったので、『三浦にできるのか』と心配していた方もいると思いますが、一生懸命やらせていただきました」と満足そうな笑顔を見せた。
現在20歳の三浦。撮影はとても楽しかったと話し、「今回初めて、監督とお酒を飲みながら芝居の話をしました。今までは全然なかったことなので、すごく貴重な体験です」と嬉しそうに話していた。
映画のタイトルにちなみ「今、届けたい思いは?」という質問には、「すごく良い映画になっていると思うので、幅広い世代の人たちに届けたい」と三浦。多部は「もうすぐ父の日なので、この場を借りて、陰ながら応援してくれる父にありがとうと言いたい」と回答。「多分、直接は言わないと思うので」とはにかんだ表情を浮かべていた。
また夏菜は「役作りに悩んだときに相談にのってくれた多部さんに、『ありがとう』と届けたい」。男の子に大人気の胡桃(くるみ)を演じた桐谷は「この役をやりたいとずっと言っていたら役が決まったので、言霊(ことだま)ってあるんじゃないかと思った。みなさんも、(願いを)口に出していただけたら」と話し、蓮佛は「高校1年生になったばかりの妹が、友だちや勉強のことで悩んでいるみたいなので、めげずに頑張ってほしい」とメッセージを送っていた。
『君に届け』は9月25日より全国公開される予定。
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