カンヌ映画祭、仏人気女優レア・セドゥーがコロナ陽性で参加断念もワクチン接種済み無症状
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コロナ感染予防対策、48時間ごとにPCR検査
開催中のカンヌ国際映画祭に参加予定だったフランスの女優、レア・セドゥーがコロナウイルス感染テストで陽性の結果を受けて、映画祭参加を断念した。
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ウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』をはじめ、コンペティション部門で2本、「ある視点」部門で1本、計4本の出演作が上映されるセドゥーは、12日(現地時間)の『フレンチ・ディスパッチ 〜』上映に合わせてカンヌ入りを予定していたが、直前まで映画に出演していて、その撮影現場で感染した模様。現在はパリの自宅で過ごしている。
セドゥーの代理人によると、彼女はすでにワクチン接種済みで、ほぼ無症状だという。
フランスは現在バカンス・シーズンでもあり、リゾートでもあるカンヌのビーチには映画祭参加者のみならず一般の旅行者もつめかけて、通常の5月開催の時より現地の人口密度は高め。映画祭は、マスク着用や社会的距離を保つことを呼びかけていたが、オープニング・セレモニーのレッドカーペットでは、禁止のはずのキスやハグをする参加者たちが見受けられた。
8日(現地時間)、マット・デイモンは主演作『Stillwater(原題)』の上映後のスタンディング・オベーションに感極まって涙ぐんだ。翌日の記者会見でもデイモンは「昨晩は少し感極まりました。今年、ここに来られて本当に良かったと思います」「1,000人の見知らぬ人たちと同じ場所にいて、同じコミュニティの一員であること、そんな私たちは皆同じものを愛している。なぜ私たちがこの仕事をしているかを実感しました。こうして一緒にいるためです」と熱く語った。
映画祭参加者の大半は彼と思いを同じくしているはず。再会できた喜びのあまり、ルール無視の交流が繰り広げられている。
フランスのラジオ局「Franceinfo」によると、映画祭の総代表、ティエリー・フレモー氏は映画祭5日目にあたる10日(現地時間)、「カンヌでクラスターは発生していません」と断言。「昨日、3000件の検査を行ったが、陽性者はゼロでした」と語った。
米「Variety」誌によると、映画祭側はセドゥーの報告を受けて、感染予防対策をやや強化した。全ての映画祭スタッフに対して、それまでの5日ごとではなく、2日(48時間)ごとの検査を要求するという。
11日(現地時間)にはコンペティション部門にエントリーした濱口竜介監督、西島秀俊主演の『ドライブ・マイ・カー』が公式上映され、濱口監督、キャストの三浦透子、霧島れいからと出席。スタンディング・オベーションを受けながら、濱口監督は「初めて劇場でみなさんと観て、3時間近く皆さんと一緒に旅をしているような気持ちで見ました。本当に幸せな時間でした。ありがとうございました」と挨拶し、スケジュールの都合で映画祭に参加できなかった主演の西島秀俊、岡田将生をはじめとするキャスト、スタッフと日本に帰ったら、日本に帰国したら「この感激を分かち合いたいと思います」と語った。
17日の閉幕まで、映画祭が無事に開催されることを願いたい。
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