阿川佐和子の原作小説を映画化した『スープ・オペラ』。この映画の完成披露試写会が6月11日にスペースFS汐留にて行われ、主演の坂井真紀をはじめ、西島隆弘(AAA)、藤竜也、瀧本智行監督と、阿川が登壇。舞台挨拶を行った。
『スープ・オペラ 』 完成披露舞台挨拶/坂井真紀、阿川佐和子ほか
坂井は「(これまでに)いろいろな役をやらせていただいてきましたが、こんなにも孤独を感じたことはありませんでした。反面、すごく温かいんです。温かくて淋しい、淋しくて温かいみたいな、そんな気持ちが胸の中に渦巻いていました」と、自身が演じたルイという役について語っていた。
『愛のむきだし』でメチャクチャはじけた演技を披露した西島は、「監督に第1条件で言われたのは、『画面に映るときはヒマワリが咲くような笑顔で』ということ。笑顔をずっと絶やさずにいるのが難しくて」と撮影を振り返っていた。
劇中で着ていたアロハ姿で登壇した藤は、司会から「怪しいおじさんを演じてくれた」と言われ、「怪しいの得意ですから」と話し、笑いを誘っていた。
また、瀧本監督は「今までアドリブなんて認めたことがなかったが、お三方(坂井、西島、藤)で打ち合わせが済んでいて、1回目のテストでいきなり、息がピッタリとあったアドリブをされた。さすがにこれは、認めざるを得ないと思った」と語り、アドリブを解禁したことを明かしていた。
そうした中、坂井は、最後にメッセージで「この役をやりまして、孤独すぎまして、結婚してしまいました」と話していた。
その後、ロビーで囲み取材も行われた。この日が坂井の結婚後初のメディアへの露出とあって、大勢のマスコミが集まった。関心事の1つが、坂井の結婚相手が、この映画のスチールカメラマンだったこと。だが坂井は「現場で知り合ったのか」という問いをあっさり否定。すると、2人の関係にまったく気づかなかったという藤が、そんなことも知らずにカメラマンを褒めていたと明かし、「良かった、褒めといて」と安堵の表情を浮かべていた。
また、あの手この手で新婚ホヤホヤの坂井から、新婚生活について聞き出そうとするレポーター陣は、「映画のことについて聞いて下さい」と宣伝担当者に釘を刺されながらも、「“スープ”は作りますか?」など、映画に絡める工夫を凝らした質問を繰り返していた。
『スープ・オペラ』は10月よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
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