少年時代の夢を叶えるため、49歳にしてエリートサラリーマンから地方鉄道の運転手に転身した男の姿を綴った『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』。この映画に主演する中井貴一が、6月18日、前原誠司国土交通大臣を表敬訪問した。
[動画]『RAILWAYS』予告編
『RAILWAYS』作品紹介
鉄道ファンの前原大臣。大臣室には自身で撮影した大井川鉄道のSL列車などの写真が飾られ、「私は“撮り鉄”なんです。自分だけのショットが撮れたことが嬉しくて。普通の電車以上に、SLの躍動感、生きている感じが私は特に好き。煙を出して、あえぎながらもせっせと生きている感じが好きなんです」と、鉄道への愛を語った。
地方鉄道をとりまく現状に関する話題も出て、前原大臣が「今、地方の鉄道が苦しい状況にありますが、その果たす役割は非常に大きい。今後高齢化社会も進んでいくなかで、車に乗られない高齢者なども数多く出てくる。そういった際、地方の足として、地域に根ざす鉄道の存在は大変重要と考えています」と語ると、中井も「ぜひ、一畑電車をはじめ、こうした地方の鉄道を、大事に残していってほしい」と訴えた。さらに中井は「本作の“主人公”でもある“デハニ50形”というオレンジの車両は、戦前から使われ続けている列車で、木製で確かに古いんだけど、まだ全然使い続けられるぐらい、すごく元気なんです。ですが、昨年引退してしまったんですね。私が撮影で乗ってみたときも、冷房がなくても涼しくて、すごくいい風が駆け抜けるんです。そういった風を感じる列車を、子どもたちに残していってほしいと願っています」と熱いメッセージを送った。
映画はまだ見ていないそうで、「ぜひとも見たいですね」と話していた前原大臣。中井に向かって「この映画では、本当に運転士の資格をとられたのですか?」と聞くも、中井は「いえ、とっていません」と笑顔で回答。「実は本当に運転をしているかのように撮影をしたんですね」と説明していた。
『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は現在公開中。
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