マネキンに火をつけて“殺人犯”になれない鬱憤晴らし…奇々怪々なカルトホラーがまたぞろ登場
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カルトホラー祭りが今年も開催! マニア垂涎の奇っ怪な作品が勢揃い
2019年の開催以来、この世の映画好事家を驚かせる選りすぐりの怪作、珍作、奇作、迷作、異作を上映する「奇想天外映画祭」が今年も9月4日より開催される。
・これが教育映画!? 容赦なく老人をぶちのめす描写がリアルすぎてお蔵入りに
3回目となる今年の「奇想天外映画祭 Bizarre Film Festival Vol.3」は、『去年マリエンバートで』や『ブルジョアジーの密かな愉しみ』のデルフィーヌ・セイリグが謎めいた優雅な伯爵夫人に扮する、ハリー・クーメル監督の『赤い唇』(71年)。その類い希な美貌とカリスマ性がスクリーンを赤く染める本作は、当時「NEW YORK TIMES」が「『血とバラ』以来最も芸術的な吸血鬼映画」と絶賛。ルイ・マルもその独自の耽美的映像力を高く評価した。今回が、満を持しての日本初公開となる。
映像の魔術師ニコラス・ローグ監督による衝撃のサイコスリラー『赤い影』(73年)は、霊感のある盲目の妹ヘザーの告白から恐怖の悪夢へと予期せぬ展開を見せる。イギリス映画人150人が選ぶイギリス映画ベスト100で1位を獲得した。
怪奇幻想映画史に燦然と輝くカルトホラー『恐怖の足跡』(78年)は、自動車事故で唯一生き残った主人公メアリーが体験する恐怖の白昼夢の不条理譚。3万ドル、3週間で作り上げたこの作品は、デヴィッド・リンチやジョージ・A・ロメロなどにも大きな影響を与えた。
『デッド・オブ・ナイト』(45年)は、イギリスの代表的な監督4人、チャールズ・クライトン、ベイジル・ディアデン、アルベルト・カルバカンティ、ロバート・ハーメルが演出した、5話から成るホラーアンソロジーの古典。見知らぬ人同士が理由もわからぬないまま田舎のコテージに集められ、幻想と悪夢が支配する中、1人ずつ自らの恐怖の体験を語り始める。マーティン・スコセッシが“映画史上最も怖い 11作品”の5位に選出した。
ルイス・ブニュエル監督作品からは2本をチョイス。
『銀河』(66年)は、ブニュエルが神なき世界を風刺した渾身の奇怪作。スペインの聖地サンチャゴを目指す巡礼者ピエールとジャンの前に、死の天使、狂った司祭サド侯爵などの奇々怪々な人々が現れる。
『アルチバルト・デラクルスの犯罪的人生』(55年)は、殺したい女を殺そうとするがことごとく失敗し、偶然の積み重ねで殺人犯になることのできない男・アルチバルトが、フラストレーション解消のためにマネキンに火をつける……。ブニュエルのメキシコ時代の作品の中でも”最も愛すべき作品”として語り継がれる作品。
69年カンヌ国際映画祭監督賞・ルイス・ブニュエル賞を受賞した『アントニオ・ダス・モルテス』(69年)は、ブラジルの狂気の作家、グラウベル・ローシャが描いた壮大な伝説と神話の世界を描く。
『シッダールタ』(72年)は、『チャパクワ』で衝撃のデビューを飾ったコンラッド・ルークスが、ヘルマン・ヘッセの原作を映画化し、72年ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した。スヴェン・ニクヴィストが捉えた映像は絶品。
『黄色の部屋』(30年)は、ガストン・ルルーの推理小説の古典的名作「黄色の部屋の秘密」をマルセル・レルビエが監督したトーキー創世記のミステリー映画。
『黒猫』(34年)は、ボリス・カーロフ、ベラ・ルゴシが初共演した怪奇ホラーで、低予算&早撮り映画の天才として知られるエドガー・G・ウルマーの監督作品。
『呪いの家』(44年)は、映画史上初めて恐怖の対象として”幽霊”を登場させたクラシック・ホラー。ルイス・アレン監督によるこの作品は、スコセッシの“ホラー映画11本”では3位にランクインしている。
そして昨年の映画祭で大ヒットした『ウィッカーマン final cut』(13年)は、今年特別アンコール上映される。『ウィッカーマン』(73年)の製作40周年記念作品としてロビン・ハーディ監督自身がが未使用のフーテージも使用し再編集した作品だ。
また、今回の奇想天外映画祭のビジュアルは、「エンソくん きしゃにのる」などで知られる絵本作家スズキコージによる豪華絢爛な彩色が映える書下ろし。『赤い唇』のデルフィーヌ・セイリグが中心に、本映画祭で上映される作品のキャラクターが配置されている。
[「奇想天外映画祭 Bizarre Film Festival Vol.3」開催概要]
場所:新宿 K’s Cinema 新宿区新宿3丁目35−13SHOWAKANビル
日時:9月4日〜24日
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