お笑いコンビ・品川庄司の品川ヒロシが脚本・監督をつとめた映画『リスタート』が7月16日より公開中。ムビコレでは品川ヒロシ監督と、本作に主演したEMILYのインタビューを掲載中だ。
シンガーソングライターを夢見て上京したものの、夢破れて故郷の北海道下川町に戻ってきた28歳の未央が、どん底からゆっくりとリスタートしていくさまを描き出す。男女フォークデュオ「HONEBONE」のボーカルでもあるEMILYが主役に抜てきされ、スクリーンで力強い歌声を披露している。
歌の映画を撮りたいと模索していた品川が、たまたまテレビ番組『家、ついて行ってイイですか?』に出ているEMILYを見て、彼女に連絡したことがすべての始まり。連絡を受けた直後のEMILYは、「わたしは信じてなかったですね。この話は実現しないだろうなと。(中略)だからまさか主演という形だとは思わなかった。それはちょっと想像を絶していました」。
演技未経験からいきなり主演での映画デビュー。“歌い手”という共通点はあるものの、台本には主人公・未央の高校時代、そして地下アイドルとしてのシーンもあった。「ずっと照れてましたね。(中略)足を出すなんて嫌ですよとか、こんなんだったら死んだ方がましですよ、なんて言っていました。でも品川さんは何も怒ったりしないで、じゃこうしようか、とか、いろいろと柔軟に対応してくださって。本当に最初から最後まで、わたしがやりやすいようにやってくださったなと感じてます」(EMILY)。
品川は脚本をEMILYに当て書きし、彼女に合わせた演出で全面的にサポート。「今までEMILYがパフォーマンスをする時も、歌う時も、お芝居をしていると思うんですよね。こういう表情でとか、この歌詞はこういう内容だから、こういう風に歌うっていうのをやっているわけだから。それを歌じゃなくてセリフにするだけなんだよ、という理解があれば、多分わかりやすいだろうなと思ったんで。今はこういう気持ちなんだよ、と伝える。そういう演出でした」(品川)。
限られた予算や撮影期間の中で「結構ボロボロになりながら撮っていた」と明かした品川。「この映画と実際の映画作りが結構リンクしてしまったんです。自分自身、特別な一本になりました」と語る通り、クランクアップ時は監督もEMILYも号泣してしまったのだとか。2人が撮影から2年経った心境を語ったインタビュー全文はこちらから。
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