トム・クルーズ主演予定の『M:i-4』が、製作中止の危機に直面!
業界情報サイト「デッドライン」によると、パラマウントは、トム・クルーズ主演の予定で進められている『M:i-4(原題)』のプロジェクトを見直し中だという。
現在、脚本が上がってきた段階で、これから数日のうちにパラマウントのトップがその脚本に目を通し、来週には予算が明らかになるようだ。どうやらパラマウントの重役たちは、23日に全米公開されたクルーズ主演のアクションコメディ『ナイト&デイ』の成績に注視している模様。パラマウント関係者はまだ何も決まっていないと言っているが、その成績次第では「クルーズのアクションヒーローも観客を呼ぶには不十分と見なされ、『M:i-4』をボツにするのでは」という噂がハリウッドでささやかれている。
『M:I-2』が5億4,640万ドルを稼ぎ出したのに対し、『M:i:III』は3億9,800万ドルに落ち込んだこと。以前、奇行が原因でパラマウントとの関係が悪化したこと。そしてサイエントロジーの信者というイメージ。それらが相まって、パラマウントを慎重にさせているのだろう。
だが、「デッドライン」のマイク・フレミングは、ここまで企画が進んでいる以上、パラマウントにとってこの映画を完全にボツにするのはほぼ不可能だろうとしている。確かに、一時期亀裂の入ったクルーズとの関係を『M:I 4』のプロジェクトを通じてようやく修復し、「Les Grossman(レス・グロスマン)」の映画を製作することになったこのタイミングでは難しいだろう。
ちなみにレス・グロスマンとは、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』でクルーズが演じたデブでハゲのやり手映画プロデューサーの役。出演シーンはわずかながらも強烈なインパクトで、クルーズのイメージを覆すと同時にキャラクターの人気は上昇。先日行われたMTVムービーアワード2010にもサプライズ出演し、ノリノリのパフォーマンスで会場をわかせた。そんなレス・グロスマンの半生を描くという今回の企画はすでに巷の話題となっており、パラマウントとしては、製作前にクルーズとの関係を再び悪化させるようなことは避けたいのではないだろうか。
『M:I 4』に話を戻すと、予算を削るという方法もあるが、これまでの3作品に見劣りしない映画を、抑えた予算で作ることができるのかという問題がある。今のところ、最もありえそうな修正案は、もう1人若いエージェントを加え、W主役という方向で進めるというものらしい。
『ナイト&デイ』公開初日の成績は380万ドルといまひとつだったようだが、いずれにせよ『M:I 4』は2011年の12月に公開予定なので、決定はまもなく下されるだろう。
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