昨年、口コミでロングランヒットとなった入江悠監督の『SR サイタマノラッパー』。その続編となる『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』が6月26日に初日を迎え、新宿バルト9で入江監督と、劇中登場する女子ラッパーチーム「B-hack(ビハク)」のメンバーを演じた山田真歩、安藤サクラ、桜井ふみ、増田久美子、加藤真弓の5人と、音楽を担当した岩崎太整が登壇。舞台挨拶を行った。
入江監督は冒頭で、「初日、初の満員になりました。感無量というか、ずーと走り続けてきたので、やっと初日が迎えられた気がしてます」と挨拶。男兄弟で男子校出身ながら女子の物語を作ったことについては「女子の心をわかったつもりにならないように気をつけた。浅はかな考えでわかったつもりになって、痛い目を見てきたというのがあるので」と笑わせると、「女子なんですけど、自分と重なる悩みを彼女たちに反映して作りました」と脚本作りのポイントを話してくれた。
主演の山田は、入江監督特有の長回しについて聞かれ、「ムードは本当にひどかったです」といきなりの暴言!? かと思いきや、「ラストシーンは、みんなの重圧があって、1人間違ったら、『ハ〜』とため息つかれ、すごい重圧でビッショリになってました」と、最後の最後にNGを出してしまったら、最初からやり直しになる長回しの恐怖について語る。
さらに山田は、この映画のオーディションでラップの課題があったことに触れ、「15分あげるから、最近思い悩んでいることを歌詞にしてフリースタイルをやってと言われた」と明かす。「私はそのとき近眼で悩んでいたので、目が悪いんだよという内容を……」と言いかけると、すかさず周囲から、そのときのラップを「やってやって」コールが。「もし、これがロングランになったら」とかわそうとするも、監督の「今、やろうよ」という鶴の一声でその場でやることに。が、これが中々のもの。
「あたしの両眼は近眼で、年々悪くなってくよ、知ってる人は無視しちゃあ、知らない人にはご挨拶、近眼近眼、いかんいかん〜」という歌詞とパフォーマンスに、共演者の安藤サクラも「すごいすごい」を連発し感動していた。
その後は、「B-hack」のみんなで主題歌「ワック♪ワック♪B -hack」を生ライブ。最後はポーズも決まり、5人は満足そうな表情を浮かべていた。
『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』は新宿バルト9ほかにて全国順次公開中。
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