相武紗季、溝端淳平主演で8月21日より公開となる映画『NECK ネック』。この映画と対になっているのが、今年2月に上演された舞台版『NECK』だ。ともに覆面作家・舞城王太郎の書き下ろしで、今回、青山円形劇場で上演された舞台版が、360度の円形舞台を生かし、7台のカメラで撮影した映像作品として、6月26日より2週間限定公開されることに。その初日に、舞台版でも主役を演じた溝端淳平と演出家の河原雅彦が新宿バルト9にて舞台挨拶に臨んだ。
[動画]『NECK ネック』予告編
『NECK ネック』作品紹介
2月に上演された舞台版を振り返った溝端は「首だけで演じた舞台が、まさか映像化され映画館で見ていただけるとは思っていなかったので、嬉しいです」と喜び、映画館で上映されることについては、「舞台だと見えなかったアップの表情などを見てもらえたら」と話していた。
一方、演出の河原は、溝端の初舞台の印象を聞かれ「素晴らしかったに決まってるじゃないですか! 市川しんぺーが、野球の素振りをする場面があるんですが、しんぺーさんに素振りを熱血指導したのが溝端君です」と秘話を披露。また「溝端君は喉が強いよね。長い公演で、しかも主演で喋りっぱなしなので心配していたんですが、もったもんねぇ。若さかね」と会場を笑わせていた。
だが実は、溝端も途中で1回、調子を落としたそうで、その間、河原が溝端の楽屋入り後に、彼の喉に薬をスプレーする役を担ったそう。「それを嫌がる顔が……可愛かった」と話す河原に対し、溝端は「あれ、痛いんですよ。本当に辛かったです(笑)」と訴えていた。
また、8月公開の映画版『NECK ネック』について溝端は、「舞台版の方が舞城先生の世界観がより出ていると思う」と舞台版をアピールしつつ、「映画はもっとポップで、遊園地のお化け屋敷に入ったような感じ。怖さが後を引かないし、笑えて楽しめるので、珍しいと思います」と映画もアピールしていた。
すると河原は、「さっき楽屋で『NECK2』があったらどう?って溝端君に聞いたら、『映画はやるけど、舞台はもうやらない』って言うんですよ」と明かし、溝端は「舞台は椅子に座った状態で首だけだして演じたのですが、それが大変で、トラウマになっているのかもしれません」と本音をもらしていた。
『NECK ネック』は8月21日よりシネマサンシャイン池袋ほかにて全国公開される。
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