7月29日、第67回ヴェネチア国際映画祭(9月1日〜11日まで開催)のラインナップが発表になり、日本からはトラン・アン・ユン監督が村上春樹の原作を映画化した『ノルウェイの森』と、三池崇史監督の『十三人の刺客』がコンペティション部門に選出された。
『十三人の刺客』作品紹介
現地での上映には、『ノルウェイの森』からはユン監督とキャストの松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、音楽のジョニー・グリーンウッドが、『十三人の刺客』からは三池監督、役所広司が出席する予定だ。
そのほかのエントリー作品は、一昨年『レスラー』で最高賞・金獅子賞に輝いたダレン・アロノフスキー監督の『Black Swan(原題)』、ソフィア・コッポラ監督の『Somewhere(原題)』、ヴィンセント・ギャロ監督・主演の『Promises Written in Water(原題)』、トム・ティクヴァ監督の新作『Drei(原題)』、ポール・ジアマッティ、ダスティン・ホフマン主演の『Barney’s Version(原題)』、フランソワ・オゾン監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『Potiche(原題)』など。
ベン・アフレックの監督第2作で主演もつとめる『The Town(原題)』はコンペティション外で上映。また、アフレックの弟ケイシーが、俳優引退後ラッパーに転向したホアキン・フェニックスに密着したドキュメンタリー『I Am Still Here: The Lost Year of Joaquin Phoenix(原題)』も上映予定。
日本からは、『愛のむきだし』の園子温監督の最新作『冷たい熱帯魚』もオリゾンティ部門に出品される。すでにフランス、ドイツでの公開も決定している注目作で、園監督は「私の作品は、いつも自分の人生とを切離して作れません。言い換えれば本作は自分の作品の中でも、とてもプライベートに近い作品といえます。同時にこの作品によって、自分は癒されました。この部門に選ばれてとても嬉しいです」と、喜びのコメントを寄せた。
今年のコンペティション部門の審査委員長はクエンティン・タランティーノ。金獅子功労賞はジョン・ウー監督に贈られることが決定している。
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