どうしようもない悲劇…殺伐とした対立関係を象徴する名シーン
古田新太主演、松坂桃李共演の映画『空白』が9月23日に公開される。このたび、2人の感情がぶつかり合う本ビジュアルが公開された。
・狂気の怪物が人生を握りつぶしていく… 偽りを生きる人々の罪、そして赦しとは?
公開されたビジュアルでは、大切な一人娘を亡くしこの世の悲しみの全てを放出するかのように慟哭する父・添田充(古田)が大写しとなっており、その前に苦悶の表情で土下座しながら許しを請う店長・青柳直人(松坂)が配置されている。
コントラストを上げた彫りの深い粒状感たっぷりの写真で克明に切り取られた2人が、互いに背を向ける形で配置されることで、殺伐とした対立関係を表現。ポスターの“空白”に浮かび上がる黒い影や霞がかった白い砂のようなざらついたノイズ感が、ただならぬ空気を漂わせる。「空っぽの世界に、光はあるか。」の問いに物語はどう答えるのか──。期待膨らむ、インパクト大のビジュアルとなっている。
泣いてもわめいても決して許さない…全関係者の人生を握りつぶすモンスターへ
本作品は、『新聞記者』(19年)、『MOTHER マザー』(20年)、『ヤクザと家族』(21年)といった挑戦的なテーマの作品を次々と生み出すスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画し、『ヒメアノ〜ル』(16年)、『愛しのアイリーン』(18年)、『BLUE/ブルー』(21年)の吉田恵輔監督とタッグを組み、現代の「罪」と「偽り」、そして「赦し」を映し出すオリジナル脚本で挑むヒューマンサスペンス。
物語は、中学生の万引き未遂から始まる。中学生の少女がスーパーで万引きしようとしたところを店長・青柳(松坂)に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死亡してしまう。
そんな娘のことなど無関心だった少女の父・添田(古田)は、せめて彼女の無実を証明しようと店長を激しく追及するうちに恐るべきモンスターと化し、土下座しても泣いても決して許さず、関係する人全員の人生を握りつぶしていく。
本作品が初共演となる古田と松坂の演技、そして日本映画史に残るであろう感動のラストシーンが見どころとなっている。
『空白』は、9月23日に公開される。
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