賛否両論のジェンダーギャップ問題作 “妊婦監督”が訴えたかったこととは……
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公開中『プロミシング・ヤング・ウーマン』メイキング写真を新たに公開
昨年度のアカデミー賞脚本賞を受賞、主要5部門のノミネートも果たした話題のリベンジスリラー『プロミシング・ヤング・ウーマン』が7月16日より公開中。ムビコレでは主演のキャリー・マリガンと、独創的なオリジナルの脚本で本作が長編デビューとなったエメラルド・フェネル監督のインタビュー映像を公開中だ。
・女性のエンパワーメントを感じる!『プロミシング・ヤング・ウーマン』キャリー・マリガンとフェネル監督インタビュー
同作は本年度の賞レースを席巻し、アカデミー賞脚本賞受賞、主要5部門のノミネートを果たしており、日本でも公開から大反響を呼んでいる。この度、そのメイキング写真が新たに公開された。
あわせて、ジェンダーギャップ問題を提起するエメラルド・フェネル監督にフォーカスし、日本人がなぜこの作品を見るべきなのか、深堀りする。
同作は、映画ファンはもちろん、多くの女性層からも支持され、SNSなどで「ポップな彩りの中でたぎる憎悪は見ていて苦しかった。でもみんなが見るべき」「個人の意識の向上では不十分、もっと根本的な何かを変えるための闘いが描かれている」といった声が多く上がり、まさにエメラルド・フェネル監督がこの作品に込めた“問題提起”という意図が日本にも広がっている状況だ。
男社会といわれる映画業界にも“問題提起”
フェネルはこのようなヘビーなテーマを描きながらも話題になったのが、監督でありながら、妊婦でもあったこと。マリガンも「“スタッフに親切にすべき”と他の監督に教えたくなった。妊婦で親切な人にだって監督業は務まる」と笑顔で話す。「リスペクト・トレーニング」という言葉が広がりつつある業界の中で、まだまだ“パワハラ・セクハラ”といった言葉が飛び交う状況。この作品で描かれている通り、男性優位な構造は、映画業界も例外ではない。
エメラルド・フェネル監督の素晴らしさ
フェネルの素晴らしさを、ライアンを演じたボー・バーナムは次のように語る。「1つの味わい方しかできない作品ではないのが彼女の素晴らしさだ」。フェネルは観客の期待に応える映画を作るのではなく、解釈を委ねる芸術作品を作り出した。だからこそ見終わった後の感想は様々。苦しくなったという声もあれば、スッキリしたという声も聞こえてくる。彼は同作について「見るたびに異なる感想を抱くはずだ」と語る。
そして映画の力について「映画は今も、人々の議論を促す力がある」と語る。バーナムの言葉を借りれば、日本人は議論の衝突や、声を上げることを控えてしまっているが、時代の転換点の今だからこそ、この作品を見て、賛否を語ってほしい。それが同作の製作にに関わった全ての者の強い願いでもあろう。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、全国で公開中だ。
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