館内中央に敷かれたレッドカーペット。その上を楽しそうに歩くスターたち──。8月18日に日本武道館で映画『BECK』の完成披露試写会が行われ、劇中バンド「BECK」のメンバーを演じた、水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、向井理の5人のほか、忽那汐里(くつな・しおり)、カンニング竹山、倉内沙莉(くらうち・さり)、水上剣星(みかみ・けんせい)、松下由樹、そして堤幸彦監督が登場。大歓声に囲まれながらレッドカーペットを歩き、舞台挨拶へと登壇した。
水嶋は「聖地“武道館”のステージの上に、1人の表現者として立てたことを光栄に思ってます。僕らスタッフ・キャスト一同が、全身全霊を傾けて表現した実写版『BECK』の世界を、最後まで楽しんでいってください」と挨拶。
続いて佐藤が「今日この日が、記念すべき『BECK』初上映です」と言うと、場内から拍手と歓声が巻き起こる。そうしたなか佐藤は「初めて見ていただくということで、ついにこの日が来たかという感動もありますが、とてもドキドキしています。不安です」とやや緊張した面持ちながら「この映画には僕たちの青春が詰まっていますので、映画を通じてみなさんに何か熱いものを感じていただけたり、明日からの毎日が『俺らも青春しているんじゃないかな』と思えるくらいキラキラするのではないかと思っております」と映画の魅力を語っていた。
一方、テンションを上げて挨拶を始めたのが桐谷。「武道館〜!」と絶叫すると、「すみません、1回やりたかったもので」と詫び、「健も言いましたけど、本当に初めてお客さんに見せる場、最高の監督、最高のスタッフ、最高のキャストで、迫力のあるいい映画ができたと思います」と本作への自信をのぞかせていた。
メンバーのなかで1番若い中村は「この日を僕も、約1年間くらい待っていました。そして、この素晴らしい日本武道館というところで」と言ってから「あの……」と、ちょっと言い淀んでしまう。そんな中村を両隣にいた向井や水嶋が励ます仕草に、客席からは「キャー」という黄色い歓声があがっていた。
向井は「コンチハ!」と挨拶した後、「この作品は1年前、夏、このメンバーで共に作り上げた大事な大事な作品です。こうしてみなさんの前でお披露目できるということが、俳優としてとても幸せなこと。本当にこのメンバーと、こうしてここに立っていることがとても幸せです。そして、この大事な作品を、これからはみなさんの作品に変えていっていただきたい」と、本作が観客に愛される作品として成長していくことを望んでいた。
そうしたなか、「言いたいことは、素敵なメンバーがほとんど言ってしまいましたので、見終わった後の諸注意だけ申し上げたい」と話しはじめたのは堤監督。「面白いと思った方は、どんどんツイッターなどに書き込んでいただき、書き込めない人は、1人で5人から20人くらいに電話して見に行くように(勧めて下さい)」と話し、この日、会場を訪れた6500人の観客に口コミのお願いをしていた。
そんな監督に感化されてか、最後に水嶋は「監督もおっしゃっているように、(今は)インターネット社会。SNSというコミュニケーションツールが普及しております。見終わって、心から面白い、感動した、夢って叶うんだよとか、何かしらのメッセージを受け止めた方は、ぜひ、自分が発信源となり『BECK』の良さを日本中に広めていただけるよう、ご協力願いたいと思います」と語っていた。
5人の「BECK」メンバーが熱い思いを語った『BECK』は9月4日より全国公開となる。
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