平凡ながらも幸せに暮らしていた夫婦の関係が夫の転勤を機に崩壊し、泥沼の離婚劇へと突き進んでいく様子を描いた『中国式離婚』。中国でテレビ放映され衝撃を巻き起こしたというこのドラマのDVD発売を記念し、8月18日の午後3時半からシネマート六本木でトークショーを開催。マンガ家の西原理恵子、作家の岩井志麻子、「週刊新潮」の部長職編集委員・中瀬ゆかりのバツイチ熟女3人が登壇、結婚や離婚について赤裸々トークを展開した。
カメラマンの鴨志田穣と結婚するも離婚。その後、末期ガンの元夫の闘病生活を支えた末に看取った西原は、「日本の女性は、人の金を当てにするよりも自分で稼いだ方がいいということを、もうみんな知っている。お金を持っていれば離婚もできるし、子どもも育てられる」と女性が経済的に自立することの大切さを強調。「私が離婚した夫の面倒を見たときも、周りの人が一番言ったのは、『お金があってよかったね』ということ。人一人を死なすのは大変なのよ」と続けた。
さらに、結婚については「結婚生活を長く続けるには、夫婦が戦友になることが大事。どちらかが病気になっても支えられることが重要」と、甘い恋愛時代とは異なる現実についても言及。さらに、「私は、結婚願望はないけど、子どもはもっとほしい」とも。「子どもを作り続けて、『毎日かあさん』を描き続けて、そのまま“毎日ばあさん”になろうという魂胆」だと明かしていた。
また「この世の男女関係は全部相性だから、本人同士しかわからないこともあると思う」と男女の縁の不思議さについて語ったのは岩井。“だめんず”だという彼女は「血なのかわからないが、息子は厄介な女が好き。家でご飯の時間に性教育をしています。母の名を汚さないよう、厳しくね」と子育てについても明かしていた。
この日は午後2時からジュリア・ロバーツの来日会見も開かれていて、中瀬は「今日はジュリア・ロバーツもあったらしいのに、こちらに来てくれてありがとうございます」と感謝を述べ、「ジュリア・ロバーツの作品は『食べて、祈って、恋をして』だけど、こちらは『食べて、太って、ハメまくろう』だからね」と自虐ネタを言ってから、「今日は作品の宣伝で来たのに、エロ話ばかりでごめんなさい」と謝っていた。
ドラマについては、「女の人がすごくバカで、先が気になって引き込まれるような作り」と西原。中瀬は「中国の結婚観は、最近はどんどん変わってきているようだけど、(ドラマを見て)旦那さんの収入などに女性の人生がかかっているようなところがあると思った」と感想を語っていた。
『中国式離婚』のDVD-BOX I(1〜12話)は発売中、DVD-BOX II(13〜22話)は9月3日発売。レンタルについては、vol.1〜vol.6はレンタル中、vol.7〜vol.11は9月3日レンタル開始。
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