『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『ミックマック』のイベントが、8月26日に配給会社である角川映画の一室で行われ、小森純が映画の見どころなどを語った。
映画は、不運な主人公が風変わりな仲間たちと力を合わせ、自分の人生をメチャクチャにした人間たちにユニークなイタズラを仕掛けて仕返しする様子を描いたファンタジックな作品。見終わった後にはホンワカとした幸せな気分になるということから、幸せになることを願う小森の登場につながった。
この日は映画にちなみいろいろなイタズラが仕掛けられていて、マイク片手に挨拶しようとした小森の声がヘリウムガスを吸ったときのような甲高い声に変えられてしまったり、イスに座ればブーブークッションがブブーッと大きな音。思わず苦笑いの小森は「芸人じゃないので」と抗議していた。
だが、映画については「セピアっぽい風景がすごくきれい」と気に入った様子。「ファッション的にもちょっと古い感じで、色が不思議。面白かった」と話していた。
そんななか、小森のもとにジュネ監督からというプレゼントが。司会にすすめられた小森が大きな段ボールを開けようとすると、飛び出してきたのはゴールドのド派手なマントに身を包んだエスパー伊東! 小森は伊東からひまわりの花をプレゼントされるも、かなりドン引き状態。司会から「ちょっと引いた感じですが」と指摘された小森は、「花は嬉しいんですけど……」と苦笑いしていた。
その後もなかなか会話がかみ合わない伊東に困惑気味の小森。司会から、イタズラされた経験について聞かれた伊東は、飲みに行くとビールに日本酒を混ぜられたりすると話し、さらに「顔に落書きされたり」とも。小森から「酔っぱらいすぎですよ(笑)」とツッコミを入れられていた。チグハグさが妙におかしい2人に、司会が「お2人で飲みに行ってみるのも面白いかも」とすすめると、伊東はまんざらでもなさそうだったが、小森は笑顔を浮かべながらも気が進まない様子で、さりげなく断っていた。
また司会から、好きな人にイタズラするとしたら、と質問された小森は「妄想でいいですか?」と聞いてから「夜設定で、隣で寝てたらいろんなイタズラをします」とホクホク顔で話していた。
イベントの終盤には、映画にちなんだ芸に伊東が挑戦する場面も。映画には顔にスプーンがくっついてしまう男が登場するのだが、それに伊東が挑戦。「成功したらデートして、ホッペにチューして」と小森に頼むも、小森から「結構、図々しいですね」と指摘され、慌てて「じゃあ、チューだけでいいです」と訂正していた。結局、伊東の挑戦は成功せず……。感想を聞かれた小森は「特に……。あぁ、終わっちゃった、と……」とまたしても困惑気味に話していた。
最後に小森は「お子さんでもすっごい楽しめる映画。イタズラもいろいろあって『次はこんなことやるの!?』みたいなのが多くて面白い。大好きな映画です」とアピールしていた。
『ミックマック』は9月4日より恵比寿ガーデンシネマにて先行公開、18日から全国公開する。
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