音楽という絆で結ばれた若者たちの姿を描いた青春映画『BECK』。ハロルド作石の人気コミックを映画化したこの作品の特別先行上映が8月28日に行われ、バンドメンバーを演じた水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、向井理、そして堤幸彦監督が丸の内ピカデリー1で舞台挨拶に登壇。この日は丸の内ピカデリーの1、2でも先行上映が行われ、『BECK』が史上初となる3館同時ジャックを敢行。駆けつけたファンたちは、一足早く熱い物語を堪能した。
冒頭の挨拶で水嶋は、原作ファンにも納得してもらえるような作品作りを心がけたことをアピール。上映後の舞台挨拶とあって感想が気になる様子の佐藤は、「感動した!」「泣いた!」といった客席からの声にホッとした表情を浮かべていた。
この日は、先週発表された広告デザインに関する各人の感想を求めるコーナーも。それは、水嶋ら5人にヒロイン役の忽那汐里を加えたメインキャラクターそれぞれを大きくとりあげた6種類の広告なのだが、佐藤は、他のキャストに比べて自分の写真だけが小さく、テイストも違うことが気になった模様。全体としては「すごくいい」と評価しつつも、「僕だけサイズがおかしくないですか(笑)?」と首をひねっていた。
一方、桐谷は自分の写真が写った広告デザインを見つめ、「感慨深いものがありますね」と、自らの役の心情について熱く解説。あまりに熱がこもってしまったため、堤監督から「長いよ(笑)」突っ込まれていた。
さらに、司会から映画のオススメポイントについて聞かれた登壇者たち。水嶋は、本作で声優もつとめていることを明かし、「エンドロールに名前があるので気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、僕が何の声優をやったかにも着目していただければ」と話した。また、水嶋と同じく声優体験について述べたのは中村。向井が元のバンドの練習をしているところに水嶋が入っていくシーンで、「あ!」という声を上げている2人の声のうちの1人が中村だそうで、「エンドロールにも載っていないし、ほんの一瞬なのですが、もうひとりを堤監督がやっていました」と話していた。
一方、佐藤が語ったのは忽那とのキスシーンについてで、2人の後方にある信号に注目してほしいとコメント。「信号が、青→黄色→赤→「チュッ!」みたいなのを1発で決めたんです」とパーフェクトだった撮影を嬉しそうに振り返ると、監督も「ストップウォッチを持ってねらってました」とうなずいていた。
また、監督は水嶋のシャツについてコメント。あるシーンの撮影で水嶋の衣装のシャツが気に入らず、代わりのシャツも払底していたことから、「これだ!って、自分のシャツをその場で脱いで着てもらいました」と監督。夏の暑い日だったそうで、水嶋が「良い匂いがしました。すごく」と笑うと、監督は「本当にすみませんでした」と身を縮めて恐縮していた。
最後の挨拶では、友人の子どもから言われたショックな一言について語った水嶋。本作での水嶋は肩までの長めの髪型なのだが、「『ヒロ君、髪型、似合わないよ』と言われてしまった」という彼の言葉に場内は大爆笑。水嶋は「素直な子どもに言われてしまうと大変ショックで」と言ってから、「この髪型はカツラだということをバラさせてください」と告白。真夏の暑さなかでカツラをかぶってがんばったとアピールしていた。
『BECK』は9月4日より全国公開される。
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