演技派として名高い2人、宮崎あおいと大竹しのぶが初共演した映画『オカンの嫁入り』が9月4日より公開となり、宮崎と大竹をはじめ、共演者の桐谷健太、國村隼、呉美保(お・みぽ)監督が角川シネマで初日舞台挨拶を行った。
[動画]『オカンの嫁入り』 初日舞台挨拶/宮崎あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、國村隼、呉美保監督
亡き父を思い続けていたはずの母親が、突然、15歳も年下の男性と結婚すると言い出したことから始まる物語で、大竹が母親を、宮崎が娘を演じている。初共演の感想について大竹は「あおいちゃんは素直でしっかりしてて素敵な女優さん。出会えて良かった」と宮崎に微笑みかけ、「これからもいろんな体験をして、いい映画女優になっていくことを心から願っています」とエールを送った。また宮崎も、様々な場で大竹に支えてもらったと明かし、「いつも、一緒に頑張ろうと言っていただいて」と感謝していた。
劇中には大竹の花嫁衣装姿も登場するが、これについて大竹は「もう恥ずかしくて恥ずかしくて、撮影までは着たくないって言ってたんですけど、いざ着させていただいているうちに段々無口になり、喜びに満ちあふれてきました」と女心を打ち明け、「すごい恥ずかしかったけど楽しかったです」とはにかんだ笑顔を浮かべた。
一方、大竹扮する年上の女性と結婚する青年を演じた桐谷は、「しのぶさんのこと、僕はもうずっと好きでしたから」と告白! 大竹が「いつも調子いいことばっかり」とからかうと、「そんなことないですよ」と真剣な言葉であることを強調していた。
場を盛り上げようと桐谷が繰り出すトークに大竹が突っ込み、宮崎がうなずきながら大笑いしているという構図が随所に見られた舞台挨拶だったが、國村は「現場もだいたい、こんな感じでやっておりました。桐谷くんが今のように話しを振っては自爆して(笑)。本当に楽しかったですよ(笑)」と、桐谷がいじられキャラだったことを明かしていた。
さらに、役柄にちなみ“女性の年齢”について聞かれた桐谷は、「いい女は何歳になってもいい女やと思ってる」と断言。「語弊があるかもしれませんが」と前置きしてから「幼稚園児であろうがおばあちゃんであろうが、いい女はいい女です。ホントに年は関係ない。ただの数字です」と女性観を熱く語ると、客席から「頑張れ!」という声援。桐谷は「ぜんぜん頑張ってるし(笑)」と応じていた。
最後に呉監督は、仕事の依頼が来たとき、命を扱う物語をどう描くべきか悩んだと正直な思いを告白。そして「ちょうどそのとき、親が命にかかわる病気であることが分かり、身をもって体験した自分の気持ちを映画に託せばいいのかなと思って作りました」と、映画に込めた思いについて語っていた。
『オカンの嫁入り』は角川シネマほかにて全国公開中。また、10月7日〜15日に開催される第15回釜山国際映画祭にも出品されることが決まっている。
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