内山理名が久々の主演映画で韓国語に挑戦、「耳を頼りに覚えました」
日本人女性と韓国人男性の切ない恋愛模様を描いた感動作『遠くの空』。その公開直前プレミア試写が9月16日に東京・四谷の韓国文化院にて開催され、内山理名、黒田福美、井上春生監督の3人が舞台挨拶を行った。
久々の映画出演という内山は、本作で韓国語に挑戦。「初めてのハングルでしたが、今回はテープを聞きながら耳を頼りに覚えました。それでも不安だったので黒田さんに発音が正しいかチェックしていただきました。後半のシーンで黒田さん、(相手役を演じた)キムさんと3人で話すシーンがあるのですが、途中からお2人がハングルで話されたので、何を話しているかわからなくてちょっと寂しかったです」と語った。
愛してはいけない相手を演じたキム・ウンスについては、「とっても大きくて温かい人で感動しました!」と絶賛。散歩するシーンがあるのですが、役柄と同じように、この人と一緒にいたいと強く思いながら演じました。映像と音楽がとても素敵なのでぜひ注目してください」とアピールしていた。
芸能界きっての韓国通でもある黒田はチマ・チョゴリ姿で登場し、「今日は洋服感覚で着られる簡易チマ・チョゴリを着てきました」。また「今回ほど劇中でハングルを話したことがなかったので、演じられてうれしかったです」とも話していた。
本作は、1980年に民主化を求める韓国の活動家と軍が衝突した光州事件をモチーフにしているが、黒田は「キムさんは、実際に(光州事件を)体験された方なので、(劇中では)自分のことを語っているようで一言一言に重みがあり、この映画で自分の人生を書き残しているんだなぁと思いました」と感想を述べていた。
一方、監督は「(80年代に)隣の国で何が起こっていたのかを知ってから、自分と同世代の人にもっと聞いてみたくなり、そこから自然と題材にしました」と映画作りの動機についてコメント。また「30年温めてきた恋や人間関係を若い女性が紐解いていく、家族愛の物語です」と見どころについて語った。
『遠くの空』は9月25日より新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開される。
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