13人の刺客たちが総勢300人の軍勢相手に斬って斬って斬りまくる映画『十三人の刺客』。この映画の女性限定トークショーが9月20日に丸ビルホールで行われ、キャストの役所広司と山田孝之が登壇した。
本作はヴェネチア映画祭のコンペティション部門に正式出品され、役所と山田も現地入り。レッドカーペットの上を歩いた。その感想を聞かれた役所は「レッドカーペットはちょっと居心地悪いんです。どこにいていいのかわからなくて」と話してから、「でも、上映は楽しかったです。お客さんが本当に泣いて笑って、拍手したり、イケー!って感じになったり。映画ってこんな楽しみ方があるんだなっていうくらい盛り上がりました」と、この映画が現地で大勢の観客から支持されたことを報告していた。
また、世界中のメディアからインタビューを受けたそうで、役所は「驚いたのは誰も見どころを聞かないこと。日本だと大抵聞かれるんですけど、見どころって難しいんですよ。クスリの場合は効能書きとか読まないと命が危ないじゃないですか。でも、映画は効能書きを読まない方がきっと面白いですよね」と話していた。
一方、山田は「現代の日本人にサムライのスピリットは残っているかと聞かれ『残っているし、残っていると思いたい』と答えた」とインタビューでのやりとりを話し、時代劇を作り続けることの大切さを口にしていた。
その後、いよいよ女性限定のトークショーに突入。この日は、就活中の女子学生と、すでに社会に出て戦っているOL、合わせて300人の女性が来場。“社会と戦う”彼女たちの悩みに役所と山田が答えるという主旨なのだが、それを聞いた役所が「僕たち、どっちかっていうとはぐれ者だから」と話せば、山田も「僕、就職したことないですからね」とこぼすなど、2人ともちょっと自身なさげ。
そうしたなか、1人目の相談はいきなり「就職活動」。これには山田も「アチャー」という表情を浮かべていた。だが、その後持ち直し、2人目の「会社で上司に会うたびに“バーン!”って撃たれ、“やられた”って反応をするんですけど、ワンパターン化しているから、もうちょっと受けるリアクションを教えて」という相談には、「やればいいですか、僕が」と名乗りを上げると、弾をよけて余裕で口笛を吹くなどのパフォーマンスを披露。「明日から早速使わせていただきます」との喜びの声をゲットしていた。
ほかにも、「干物女」「男子体型」「夢って叶う?」といった相談が寄せられたが、山田はその1つひとつに丁寧に応じ、終わった後に役所から「山田くんがこんなに大人だとは思わなかった」と高評価を受けていた。さらに役所から「山田くんはこれだけ女性がいると俄然燃えますよね。普段の試写会ではこんなに喋りませんよ」と指摘されると、山田は「もうメラメラと」と、いつになく饒舌に答えていた。
『十三人の刺客』は9月25日より全国東宝系に公開となる。
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