新潟県の片貝町の花火祭りをモチーフに、難病に冒された妹と、彼女に勇気をもらう兄の絆を描いた感動作『おにいちゃんのハナビ』。9月21日にこの映画のヒット祈願イベントが表参道の新潟館ネスパスで行われ、兄妹を演じた高良健吾と谷村美月、国本雅広監督、主題歌を歌う藤井フミヤが出席した。
『おにいちゃんのハナビ』作品紹介
[動画]『おにいちゃんのハナビ』予告編
宮司による祈祷の後で映画について語った出席者たち。高良は、泣かせるための映画ではなく観客の期待を良い意味で裏切る作品だと話し「たくさんの人に見てもらいたい」と希望を語った。
新潟では11日から先行公開されており、そこでの舞台挨拶について高良は「上映後の舞台挨拶では多くの人が泣いていて、美月ちゃんが話すたびにみんなが泣いていたのを見て、映画を共有できたんだなと思った」と嬉しそうに話していた。
本作は実話をもとにした作品で、谷村は、自らが演じた少女の母親とも対面した。その日の思い出について谷村は、「娘さんの名前を呼んで、私を抱きしめてくれたのですが、その場はどうしていいのか分かりませんでした。でも家に帰ってから、このお仕事を続けてきて良かったなと、嬉しい気持ちになりました」と笑顔で振り返っていた。
4人は実際に片貝町の花火祭りに参加したそうで、その雰囲気について「日本にこんな祭りがあるのか」と驚いた様子の藤井。賑やかな様子に「本来、祭りというのはあれくらい騒いでもいいもんなんんだと思った」と振り返っていた。また高良も「前向きな祭りなんです。僕自身も、花火祭りに癒されたのですが、不思議な祭りだと思います」と感想を述べていた。
花火祭りでは映画チームも、1つ何万円もする尺玉を何発か打ち上げた。また藤井は、個人でも数発の花火を打ち上げたそうで、谷村は「すごくきれいでした」と目を輝かせていた。
映画主題歌「今、君に言っておこう」は9月22日にリリースとなるが、藤井は「歌によっていろんなご縁が広がったので嬉しい」と笑顔を見せ、「素晴らしい映画なので、家族でも恋人同士でも1人でも見に行ける。(映画を見て)また頑張ろうという気持ちになってもらえれば」とコメント。「映画を見てこんなに泣いたのは『火垂るの墓』以来。ハンカチをお忘れなく」とアピールしていた。
『おにいちゃんのハナビ』は9月25日より有楽町スバル座ほかにて全国公開される。
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