筒井康隆の人気小説を映画化した『七瀬ふたたび』。10月2日より公開となるこの映画の前日談を描いた短編『七瀬ふたたび プロローグ』で、中川翔子が監督に初挑戦した。
人の心が読める美しき主人公・七瀬を軸に孤独な超能力者たちの苦悩や葛藤を描いた『七瀬ふたたび』。『プロローグ』では、七瀬の少女時代のトラウマや成長過程が綴られる。
筒井康隆の大ファンという中川は『七瀬』3部作シリーズをかなり読み込んでおり、これ以上の人材はいないという理由から白羽の矢が立った。また、原作者の筒井も中川のことを認めているという。
制作に当たって中川は、本編の小中和哉監督も驚くほどのアイデアを披露。9月4日に行われた撮影では自筆のイラストや画コンテを持参して監督業に尽力。編集にも意気込みを見せていた。
今回の起用について中川は「原作はボロボロになるほどたくさん読んでいて、筒井先生の世界は本当に大好きです。監督を引き受けて、もう、プレッシャーというか、青天のヘキレキというか、それこそ脳みそが破裂しちゃいそうなくらいびっくりしちゃいました」と大喜び。
撮影については、「専門用語が飛び交っていて、みなさんプロフェッショナルでした。最初に『こういうシーンが欲しい』とイメージしたものが実際に撮られていくと、『ああ、夢が叶っていく瞬間なんだな』と……すごく嬉しかったですね。想像していく楽しさっていうか。本当に、夢のような体験でした」と振り返った。
撮影の前日は緊張して眠れなかったという中川だが、「もっともっと貪欲にいろんなことを吸収して熟知していきたい。また機会があったらやらせていただきたいです」と、監督業への意欲ものぞかせた。
『七瀬ふたたび プロローグ』は、10月2日より全国すべての映画館で本編『七瀬ふたたび』の前に上映される。
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