1980年5月、韓国の民主化運動を武力弾圧したことから始まった光州事件。この事件をモチーフにした切ないラブストーリー『遠くの空』。この映画が9月25日に公開初日を迎え、内山理名、黒田福美、井上春生監督が新宿K’sシネマで舞台挨拶を行った。
「『遠くの空』そして光州事件を通して、今自分たちがどういう時代に生きているのか、考えてもらえれば」と語った監督。登壇中にツイッターをしようと言い出し、「『内山さん可愛い！』とか『黒田さん最高〜』とか、みなさんもつぶやいてください。そして最後に必ず『遠くの空』と新宿K’sシネマって入れるようにしてください」と呼びかけていた。
キム・ウンス扮する韓国人の上司に惹かれていく主人公を演じた内山は、「上司との恋愛は今まで経験ないのですが、でもキムさんのような包み込んでくれる男性ならありですね」と告白。また、「『遠くの空』のように、この人ともう一度会いたい、この人のことをもっと知りたい、（私のことを）知って欲しいと思うことは恋なの？と思うときもあります。でも、あれ？やっぱり違ったかも、と思うときもあります」と恋心の複雑さについても語った。
韓国通の黒田は、「私は4半世紀、韓国について携わってきたんですが、その原動力はまさに在日でした。韓国の歴史的事件、在日の問題について描いた映画を作りあげたことは快挙だと思います」と監督を讃えていた。
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