ひょんなことから一緒に暮らし始めた、年齢も性格もまったく異なる3人の男女の姿を綴ったハートウォーミングな映画『スープ・オペラ』が10月2日に公開初日を迎え、キャストの坂井真紀、西島隆弘(AAA)、藤竜也と瀧本智行監督がシネスイッチ銀座で舞台挨拶を行った。
監督は「長い道のりを経て、今日を迎えることができました。娘はいないのですが、娘を嫁に出すような気持ちです。気に入っていただければ嬉しい」と感慨深げな表情で挨拶した。
温かな雰囲気が印象的だが、主演の坂井は「心地よい現場で、(藤と西島との)3人のシーンは特別楽しかった」と振り返った。藤と西島はアドリブを連発していたそうで、「瀧本監督は、普段はアドリブを許さない、厳しい監督さんなんですよね」と坂井。監督は「厳しくはないけど、ダメって言います」と訂正し、「いつもだまし討ちのように(アドリブを)やられて『アレ? そんなシーンあったかな』と思いながら見てたんですけど」と苦笑い。アドリブはどちらが主導というわけでもないそうで、「話があっちゃったの」と藤。西島も「止まらなくなりました(笑)」と明かしていた。
笑顔の絶えない青年を演じた西島は、笑顔の演技について聞かれると「大変でした」と回答。「監督から、ひまわりが咲くような笑顔でいろと言われた」そうで、「撮影中は、ちょっと顔が引きつると細か〜く監督から指摘されるのですが、丸1日笑い続けると、リンパまで痛くなって大変でした」とため息混じりに語った。撮影が深夜を回ると表情のコントロールが利かなくなり、夜食が口からボロボロこぼれてしまったこともあったという。司会が坂井に、そんな西島を見た感想を聞くと、「そのとき、真紀さんはいませんね」と西島。「真紀さんの前では極力、格好いい顔でいたいなと思って」と男心をのぞかせた。
劇中には20歳の年齢差がある年上女性と年下男性のカップルが登場する。これに絡めて司会が、年齢差のある恋愛をどう思うか聞くと、西島は「年上のほうがいいですね。真紀さんとかタイプです」と笑顔で回答。小さくガッツポーズする坂井の横で24歳の西島は「でも、藤さんから、年をとると年下が好きになると言われた」と苦笑いしていた。
だが、そんな発言をした藤自身は「妻は6歳上です」と明かし、年上の女性が妻で良かったと話していた。また瀧本監督の奥さんも8歳上だそうで、監督は「年下と付き合ったことはない」と断言していた。
一方、こだわりはないと言う坂井だが、昨年結婚した相手は10歳年下。坂井は「なので、捨てられないようにがんばります(笑)」と話していた。
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