10月9日、第15回釜山国際映画祭で仲村トオル主演のミステリー映画『行きずりの街』が上映され、仲村と阪本順治監督がトークイベントやティーチインに参加した。
2002年に仲村は、韓国映画『ロスト・メモリーズ』で、韓国で最も権威ある映画賞と言われる大鐘賞助演男優賞を外国人として初めて受賞。公開当時は、「韓国で一番メジャーな日本の苗字は“ナカムラ”になった」と言われたほどの人気を博した。今回のトークイベントでも熱心なファン1000人に囲まれるなど、熱烈歓迎で迎えられた。
映画祭について仲村は「釜山国際映画祭には『青燕』以来5年振り、2回目の参加です。前回は韓国映画で来ましたが、今回は日本映画でここに来ることができました」とコメント。また「韓国でも多くの映画ファンに出会えて感激しましたが、見る目はとてもシビア。手を抜いたら見抜かれてしまうような厳しさも感じられました」と映画祭参加の感想を語った。
一方、『愚か者 傷だらけの天使』『顔』『新・仁義なき戦い。』『ぼくんち』『カメレオン』でも同映画祭に参加し、今回で5度目の釜山となる阪本監督は「韓国のお客はとてもアツイ! 計5回参加しているが、この印象は何年たっても変わりません」と映画祭の印象についてコメントした。
今回、『ロスト・メモリーズ』で共演したチャン・ドンゴンとの再会も果たしたという仲村。新作『The Worrior’s Way』の撮影で釜山入りしたドンゴンに、結婚と第1子誕生を祝したプレゼントを贈ったという。
仲村は、「トークイベント直前には、チャン・ドンゴン氏と5年ぶりにお会いしました。『ロスト・メモリーズ』では本当によく飲みに行き、朝まで付き合わされたこともありましたね(笑)。『ロスト・メモリーズ』公開時にドンゴン氏と、『お互いそれぞれの国でがんばって、いつかどこかの国際映画祭で作品を持ち寄って再会できたらいいね』と話していたのがついに叶い、今日は記念すべき日になりました」と喜びを語っていた。
『行きずりの街』は11月20日より全国公開される。
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