ワンピースをスカーフ代わりに!? 新人女優・菊池亜希子のセンスに田中麗奈も感心

2010.10.14

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神田・神保町にある古本屋で働くことになった主人公。失意に沈んでいた彼女が、様々な出会いを通じて成長していく姿を描いた『森崎書店の日々』。この映画の完成披露試写会が10月13日に神保町シアターで開かれ、キャストの菊池亜希子、内藤剛志、田中麗奈と日向朝子監督が舞台挨拶を行った。

［動画］『森崎書店の日々』舞台挨拶／菊池亜希子、内藤剛志、田中麗奈ほか

試写会の前にはマスコミ向けの囲み取材も行われ、キャストの3人が登場。雑誌「PS」のモデルとして活躍してきた菊池は、今回が映画初主演作品。「想像していないような自分の表情が映画に映り込んでいた」と照れながら語っていた。

そんな菊池の演技について感想を求められた大ベテランの内藤は、「上手かったです。ついて行くのが大変でした」と笑いを取ってから、「いつも自然体でいられるのは才能だと思う」と、飄々とした菊池の魅力について言及。内藤が「緊張しなかったんじゃない？非常に自由に演技していたので、僕も頑張りたい」と言うと、菊池は「今も緊張しています」と、やはり緊張していると主張していた。

一方、菊池と同じ事務所の先輩でもある田中は「独特な空気に包まれた不思議な魅力」と後輩の魅力を解説。デビュー当時の自分と比べてどう思うかと聞かれると「比べることではない」と言いつつも、「私はすごくドキドキしたりオドオドしたりして頑張っちゃうタイプだったので、すごく落ち着いていて、自分らしく立っている彼女は素晴らしいと思う」と、自然体の魅力を讃えていた。

撮影中のエピソードについては、「本当にお店だと思って入ってきた人がいました」と菊池。古本屋の店主を演じていた内藤に、ごく当たり前に古本の値段を聞いてきた“客”もいたそうで、内藤は「俺が人気ないってことですよね……。若干ヘコみました」と苦笑いしつつも「それほど（役に）馴染んで見えたのなら嬉しい」と前向きに話していた。

この日は、ピンク系の花柄ワンピースを着て登場した菊池。緑色の不思議な形のストールを巻いていたが、なんとワンピースをスカーフ代わりにしたという。また、腰に巻いたリボンはネクタイで、モデルならではの斬新なファッションに、内藤と田中は「オッシャレ〜」と感心しきりだった。

その後、監督も加わり舞台挨拶が行われたが、駆けつけた観客を前に感極まってしまった菊池。涙声で「この作品に出会えて、本当に運が良かったと思っています」と挨拶していた。

また映画の見どころについて田中は、「豊かで静かな時間が流れている映画。主人公が、本を通して成長し心を開いていく、心の動きにも注目していただければ」と話していた。