幕末、水戸藩士が日本のためを思い大老・井伊直弼を襲撃した桜田門外ノ変。吉村昭の同名小説を原作に、歴史に残るこの事件を映画化した『桜田門外ノ変』が10月16日に公開初日を迎え、丸の内TOEIで行われた舞台挨拶に大沢たかお、長谷川京子、加藤清史郎、渡辺裕之、生瀬勝久、中村ゆり、伊武雅刀、北大路欣也、佐藤純彌監督と主題歌を歌うalanが登壇した。
主人公の水戸藩士・関鉄之介を演じた大沢は「今年の1月〜3月にかけての3か月間、2010年の今の日本に、この作品を通して何か届けられればと、みんなで懸命に撮ってきました。みなさんの心に何かが残れば嬉しく思います」と挨拶。
生瀬は、普段とは違うひげ面で出演していることもあり「どこに出てたんだってことになると思いますが、今日はひげを全部剃ってきました」と言って笑いを取ると、「パンフレットを劇場で販売しているので、ぜひ買って下さい」と今度はパンフレットのセールスマンのような口ぶり。実はこれには生瀬なりの思い入れがあって、「(パンフレットには)本当に良いことが書いてあるんです。監督が最初この話を断ろうと思った、と。いや、監督なんだから仕事は受けなさいよと思うんですけど、断ろうと思った理由について、本当にいい話が載っています」と映画だけでなく、パンフレットもアピールしていた。
茨城県水戸市出身の渡辺は「(水戸藩士を演じられ)思い出になる作品になりました。県民がお金を出して作り上げた映画です。監督に断られなくて良かったなと思います(笑)」と話し、大沢演じる鉄之介の妻に扮した長谷川は「妻という役柄、男性軍と(一緒に)戦いに参加できませんでしたが、心のなかでは共に男性軍と闘っているような気持ちで、家を守るという使命を果たしたつもりです」と役作りについて明かしていた。
鉄之介の一人息子を演じた加藤は、初めて農作業の鍬(くわ)を持った感想を聞かれ、「すごく重いなと思った。1回思いっきりやったら(土から)抜けなくて、すごく思いっきり引っ張ったら頭に当たっちゃったり」と話しながらも、どこか普段より、ぎこちない様子。すると大沢が「すみません、今、裏で鍬の話をするのかどうか迷いながら出てきたので、心の準備ができてなくて」とフォローし、会場を笑わせていた。
最後に大沢は「一映画人としてこの映画に参加できたことを感謝しています。この作品を通して、たくさんの命の上に自分たちは生きていて、彼らの死が無念であったかどうかは、僕らがこれからどれだけ豊かになるかにかかっている。俳優を初めて以来、忘れることのできない、そして今後の作品に対しても全く向き合い方が変わるような大きな作品になりました」と本作に対する自信をのぞかせていた。
『桜田門外ノ変』は全国公開中。
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