「この作品の中で唯一の、ちょっとほっこりするシーン」撮影エピソードを明かす
『映画 太陽の子』が8月6日より公開中。ムビコレでは柳楽優弥と有村架純のインタビューを掲載。三浦春馬との共演についても、微笑ましい思い出を披露している。
太平洋戦争末期の激動の時代に生きた3人の若者を通して、当時を生きた人々の苦悩や葛藤、それでも未来へ思いを馳せる様を描く本作。爆弾を開発する研究者を演じた柳楽は「まず自分たちのキャラクターがやっていることへの理解を深めることがとても大切だった」と言い、爆弾の仕組みや実験に関わる化学式や数式、研究生たちが持っている知識を基礎から学んだという。
対する有村は、演じた世津について「戦時下という厳しい状況の中で生きているということは、しっかりと忘れないようにしていました。それでもポジティブな印象を与える役割をできたらいいなと思っていて、そこはすごく気をつけました。世津の中でもきっとたくさん飲み込んだ感情はいっぱいあって、状況がどんどん悪化していく中でもけなげに、気丈に振る舞いながら毎日を生きていたのかな、と。勝手な想像ではありますが、だからこそ笑顔でいることも意識して、とにかく想像を膨らませることが重要かなと思いました」と語る。
3人の海でのシーンでは、こんなエピソードも。「明るいシーンでは、現場にも楽しい雰囲気がありました。修と(三浦春馬演じる)裕之が海に入って遊んでるんですよね。海の引きの潮の力が強くて、前貼りが取れるんです(笑)。海から上がる時は取れないように直すみたいな(笑)。そんなエピソードも、シーンに合った明るさにつながったと思います」(柳楽)
有村も同シーンについて「この作品の中で唯一の、ちょっとほっこりするようなシーンになったなと思います」と語り、「あのシーンも結構アドリブとかもあったと思います。監督は基本的に長回しをするので、カット尻が長いんですね。せりふが終わっても、その先に何かあるんじゃないかと見てくれるので、私たちはちょっと戸惑いながら、『まだカット掛からないから芝居しなきゃ』って思うんですけど」「海の中から春馬さんが『世津もこっちおいでよ』みたいにアドリブで言ってくれたりとか」と明かす。
もう1つの注目シーンが、裕之が出発する前の晩の縁側のシーン。世津が2人の手を取るのは有村のアドリブだったという。このシーンについて柳楽は「腹で感じている恐怖と、会話の中で強がるというか、未来について前向きに懸命に生きている姿が、雰囲気として漂っている。穏やかな雰囲気なんですけど、すごいシーンですよね」と回想。有村がアドリブをした理由とは?二人のインタビュー全文はこちらから。
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