仲村トオル、妻・鷲尾いさ子との夫婦愛は結婚した15年前とまったく変わらず

2010.10.26

特製カクテルを手にフォトセッションにのぞむ登壇者たち。左からmeg、南沢奈央、仲村トオル、小西真奈美、阪本順治監督

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50度の酒を一気飲みする仲村トオル（中央）と、それに驚く小西真奈美（右から2人目）

仲村トオルと小西真奈美主演の映画『行きずりの街』が東京国際映画祭の招待作品として10月25日に六本木ヒルズで上映され、仲村と小西、南沢奈央、阪本順治監督、主題歌のmegが舞台挨拶に登壇した。

釜山映画祭に参加の仲村トオルをファン1000人が囲み、熱烈歓迎！

仲村は「この映画で幾つか映画祭をまわったが、いつも阪本監督の後に挨拶をする順番で、監督が『この後、トオルが面白いことを言いますから』と挨拶を締めるので、そのたびに僕は、もうじき芽が出ますからと言われている柿の種のような気分になっていた」とこれまでの苦労を口にすると、「今日は監督より先に挨拶をさせてもらえたので、きっと監督がこの後、とっても怖い話をしてくださると思います」と先制攻撃。

その後、小西の「この作品で、初めてクラブのママを演じさせていただき、そこから女子高生まで幅広く演じさせていただきました」。南沢の「今回の役は、人に対しても世間に対しても心を閉ざしている心に闇を抱えた女の子。すごく難しかった」。megの「湯川れい子さんからいただいた歌詞と、小室哲哉さんのドラマティックでミステリアスなメロディに支えられ、再び人を愛するときの心の強さを大切に歌いました」といった挨拶を経て、阪本監督の番。どんな面白い挨拶をいただけるでしょうかと司会に振られると「トオルが怖い話しをと言うもんで」と苦笑いした監督は、「トオルの役は和郎（カズオ）で、小西さんの役は雅子（マサコ）。実はうちの親父とお袋の名前で、それが現場でも怖かった」と意外な事実を明かしていた。

さらに阪本監督は「加えて、この映画館には思い入れがあって」と、以前、この劇場で『オーシャンズ12』を見たときのエピソードを語り始めた。それによると、トイレに行こうとした人が階段から落ち、監督の目の前で気を失ったそう。「僕はロビーに出て救急車を呼んでもらい、到着までの間ずっと彼の手を握り『大丈夫』と声をかけていた。その後、救急隊員がやってきて彼を搬送。また席に戻って、20〜30分経っていたのですが、『オーシャンズ12』の続きを見たら話がわかったんです。ハリウッド映画ってすごいなって（笑）」と“怖い”エピソードを口にすると、「でも、この映画は目を離すと話しがわからなくなる」と話し、会場を沸かせていた。

本作は12年間に渡る愛が描かれた映画。12年間ずっと1人の人を思い続けることをどう思うかとの質問に、現在20歳の南沢が「とりあえず、12年前をイメージして……」と話し始めると、司会から「でも、まだ8歳でしょ？」と突っ込まれていた。一方、仲村は「12年ですか、僕は結婚して15年なんですけど、15年前とまったく変わらぬ気持ちが今日もここにあるといった感じです」と妻・鷲尾いさ子との変わらぬ夫婦愛を口にしていた。

また、この日は、仲村の俳優生活25年、本作が出演映画50本目となることに掛け、お祝いとして25年もので、アルコール度数が50度の酒が用意された。それを一気に飲み干した仲村に、場内からは大きな拍手が巻き起こり、隣の小西も驚いた様子。一気飲みの感想を聞かれた仲村は「ファイアーな感じです」と答えていた。

さらに、もう1つサプライズ。2日後に誕生日を迎える小西に、仲村から花束が贈られたのだ。小西は自分に対するお祝いがあるとは思っていなかったようで、ビックリした表情を浮かべながらも、笑顔を見せていた。

『行きずりの街』は11月20日より全国公開となる。