コロナめぐり「争いではなく団結を」と主張
アーノルド・シュワルツェネッガーが、アメリカで新型コロナウイルスのワクチン接種やマスク着用を拒否する人々を「愚か者だ」と厳しく批判した。
シュワルツェネッガーは10日(現地時間)、元国家安全保障会議スタッフのアレクサンダー・ヴィンドマン氏とCNNキャスターのビアンナ・ゴロドリガとのインタビューで「マスクをしないという自由もあるだろう。だが、いいか? マスクをしないのは愚か者だ」とコメントした。
シュワルツェネッガーは翌日、ツイッターに「昨日、アレクサンダー・ヴィンドマンとビアンナ・ゴロドリガとアレックスの新著について話したとき、COVIDにまつわる誤った情報についてコメントを求められた。これが私の答えだ」と4分強の動画を投稿した。
「ここにウイルスが存在することを知るべきだ。それは人を殺す。そして、それを防ぐ唯一の方法は、ワクチンを接種し、マスクを着用し、社会的な距離を置き、常に手を洗うことだ。”自分の自由が邪魔されている “などと考えるべきではない。「自由なんてクソ食らえだ」と強い表現を交えつつ、「自由には義務と責任が伴う。『私にはX、Y、そしてZをする権利がある』と言うだけではだめだ。他人に感染させると、深刻な事態になる」
Yesterday while I was talking with @AVindman and @biannagolodryga about Alex’s new book, I was asked about my comment about COVID misinformation that all of you are sharing. Here was my answer: pic.twitter.com/8LKhPIJ1Eu
— Arnold (@Schwarzenegger) August 11, 2021
感染拡大が1年半以上も続く中でウイルスに関する誤った情報が出回り、自分の行動が他人に影響を与えないと考える人々が多くいる現状についての懸念も語り、専門家や科学者の発言を信頼することを勧めた。
「1年半経ってもまだ混乱が続いていて、否定的考えで、マスクを信じない人、『社会的な距離を置く必要はない』と言う人など、さまざまな人がいる。専門家は、特に屋内ではマスクを着用すべきだと言っていること、定期的に手を洗うべきだと言っていること、社会的な距離を置くべきだと言っていることを、人々は何度も思い起こすべきだと思う」と語るシュワルツェネッガーは「私は二頭筋の作り方の専門家だ。50年間研究してきた私よりも二頭筋について詳しい人はいない。ウイルスについても同じだ。(アンソニー・)ファウチ博士は生涯をかけてウイルスを研究してきた。なぜ、そんな人物を信じないのか?」
そして、感染防止対策を信号機に例えて、「誰かが誤って誰かを殺してしまわないように、交差点には信号機が設置されている」と語った。「マスクをしないでいると、呼気で誰かにうつし、その人が病気になって死ぬかもしれない。だからこそ、私たちはみんなでこの問題に取り組まなければならないと思う。争うのではなく、団結しなければならない。『ここは自由の国で、私にはマスクをしない自由がある』と言うだけじゃなくてね。ああ、あなたにはマスクをしない自由はあるが、いいか? マスクをしないなんて、あなたは愚か者だ」
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