見かけは怖いけれど中身は優しい“怪物”シュレックの活躍を描いた人気アニメシリーズ『シュレック』。その第4弾にして最終章となるのが『シュレック フォーエバー』だ。
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今回のシュレックは、最愛の妻フィオナとかわいい3人の子に囲まれ幸せなはずなのに、独身だった頃の自由気ままな日々に戻りたいという気持ちを抑えきれず、まさに中年の危機真っ直中! その姿に強い共感を覚えるお父さんたちも多いはずだ。
そんな、大人も共感できるヒネリの効いた本作を監督したマイク・ミッチェルに、映画について、そして次回作の秘密について語ってもらった。
──本作がシリーズ最終章ということですが、メガヒットしたら次作もあるのかなと期待しているんですけど。
監督:本作を最終章にしたのは、本作がシリーズ全体を通じて満足がいくようなエンディングになっていると思ったからです。
次作については、ちょっと秘密を打ち明けましょう。1つは、『シュレック』の短編やホリデースペシャルを今も作っていること。もう1つは、今、“長ぐつをはいたネコ”の長編を作っていること。これは素晴らしいものになると思います。でも(製作会社ドリームワークス・アニメのトップ)ジェフリー・カッツェンバーグには、僕がバラしたって言わないでね(笑)。
──本作は3D作品として作られたそうですが、監督してみていかがでしたか?
監督:ストーリーを語る上で、新しい技術を使うのはとてもエキサイティングなことでした。
意識したのは、“飛び出す”ということよりも、3Dによってストーリーを向上させるということ。例えば、シュレックが1人取り残されるシーンでは、奥行き感を出して寂しさを強調するというようにしました。3Dを利用してよりエモーショナルにしたので、3D版ではぜひそこを堪能してもらえれば嬉しいですね。
──本作では“中年の危機”が大きなテーマとなっていますが、監督自身もシュレックと同じような気持ちになることはありますか?
監督:もちろんです! シュレックには全面的に共感できますよ。僕は2人の男の子の父親なのですが、このプロジェクトがスタートしたのはちょうど下の子が生まれた頃。なので、僕もシュレックと一緒に“中年の危機”を体験していたので、監督をする上でとても有利でした。
──映画のなかで、シュレックがフィオナからトイレ掃除を頼まれるシーンが何度も出てきて笑ってしまいました。監督も奥さんからトイレ掃除を頼まれますか? また、得意な家事は何ですか?
監督:トイレ掃除はいつも僕の役目ですよ(笑)。得意な家事は……朝、5歳と3歳の子どもに靴を履かせること。走り回っている男の子に靴を履かせるのは、本当に大変なんです。
──ドリームワークス・アニメはディズニーと共にアニメ界の2大巨頭ですが、ライバル心はありますか? また、今後のドリームワークス・アニメの方向性を教えてください。
監督:ライバルと言えばライバルですが、僕は(『トイ・ストーリー』などを製作している)ピクサーにもたくさん友だちがいます。同じ学校に通っていたし、僕にとってはライバルと言うよりも、互いにサポートし合う仲間なんです。
ドリームワークスのアニメは、ディズニーのおとぎ話を別の視点から見ている面があります。おとぎ話をひっくり返したりいじったりしてね。そういう意味では新鮮で、ユニークだと思います。つまり、ドリームワークスのアニメは(ディズニーなどに比べると)もう少し大人向けなんです。
──最後に、ハリウッドで成功するための秘訣を教えてもらえますか?
監督:情熱を持ち続けること! 今は技術が発達したので、家にいても映画が作れてしまいます。もし映画を作りたいと思っている人がいたら、今す作り始めてください。そして、情熱を持って、できるだけ多くの作品を作ってください。
『シュレック フォーエバー』は12月18日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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