つらい過去を抱えながらも恋に仕事に突き進む!? 30代女性のリアル・ラブコメ
思わず共感! リアルさが魅力の韓国ドラマ『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』
『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』は、韓国の大ヒット映画『エクストリーム・ジョブ』のイ・ビョンホン監督のドラマ初プロデュース作品。これまでの恋愛ドラマとは一味違うリアル志向が持ち味だ。夢見るキラキラ恋愛ドラマに少し飽きていた方には、是非ともお勧めしたい作品である。
・冷静沈着な彼と天真爛漫な彼女、2人の愛は過去を乗り越えられるのか
ジンジュ(チョン・ウヒ)、ハンジュ(ハン・ジウン)、ウンジョン(チョン・ヨビン)は、一緒に同居生活を送る仲良し3人組。ウンジョンの弟・ヒョボン(ユン・ジオン)も交えて楽しく生活しているが、彼女たちはそれぞれ悲しい過去を抱えていた。長年付き合っていた彼氏と別れたジンジュは、新しく始めた脚本家のアシスタントの仕事で、監督のボムス(アン・ジェホン)に自身の脚本を気に入ってもらうチャンスを掴む。だがボムスの助監督は、元恋人のキム・ファンドン(イ・ユジン)であり……。
主人公の恋のお相手は、超変わり者のニューツンデレヒーロー!?
物語は、上記の仲良し3人組のラブストーリーで展開する。出だしで4人の男女がドラマを鑑賞する中、ぶつくさ文句を垂れるのは主人公のジンジュ。彼女は長年付き合っていた彼氏と別れて少々やさぐれモードだが、「別れの経験の後には良い出会いがある」と前向きに新しい仕事を始める。そこで有名監督のボムスと出会うのだが、このボムスのキャラが何とも言えない感じで、自信過剰な性格に掴みどころのない表情をしているのだ。さらには転びそうになったジンジュを前に、助ける訳でもなく平然と「(自分が)ケガするところだった」と言ってのけたりと、およそ恋愛ドラマにおけるヒーロー像とは真逆の癖強めなキャラなのである。だがこのボムス、実は恋愛にピュアであることが後々発覚し、何だかんだジンジュの言う事を聞いてくれるツンデレと化すようなので、今後の彼の変わりように注目だ。
つらい過去をどう乗り越える? それぞれの恋愛ストーリーにも注目!
そして、ジンジュの親友であるハンジュとウンジョンも、過去につらい恋愛を経験している。まずハンジュは、過去はモテモテの女子大生だったが、人気コメディアンの元夫に理不尽な理由で逃げられ、幼い息子を一人で養うシングルマザーだ。ドキュメンタリーの制作会社に勤めるウンジョンは、セクハラ&パワハラ三昧の中で会った唯一無二の恋人がいたが、病気で死別してしまった過去があった。
子どもを出産したハンジュを見捨ててコメディアンとして大成した元夫は、テレビでぬけぬけとハンジュとの思い出をダシに笑いを取ったりと、自分の行動を悪びれる様子のない姿に見ていてかなりイライラするが、ハンジュはどこまでも前向きで、元夫の悪口を言ってる暇はないと仕事も育児も全力な姿がカッコ良すぎる。一方、恋人を失ったウンジョンは一見元気を取り戻しているようだが、度々幻覚の恋人に話しかけてしまうなど、完全回復には至っていないようなのだ。この二人には是非とも良い出会いに恵まれてほしいと、ドラマながらに思ってしまう。
また、ウンジョンの弟・ヒョボンも良いキャラで、ドラマにいちゃもんをつけるジンジュに「“恋愛しない”は“恋愛したい”と同義だ」と正論を突きつけたりするが、そのリアルな弟感が見事なアクセントを生み出している。その他、ハンジュの会社の新入社員ジェフン(コンミョン)も控えめな弟感が可愛くて、年下好きには必見のキャラである。
30歳という一つの節目の年を迎えた彼女たちが、恋愛や仕事でどのような成長を遂げるのかが本作の見どころだ。10代~20代向けの胸キュン青春ラブストーリーでは物足りない、大人のラブストーリーを求める30代女性には共感できる部分も多く、楽しめるドラマなのではなかろうか。(文:斎藤好花/ライター)
『恋愛体質~30歳になれば大丈夫』
Netflixほかにて配信中
DVD-BOX1&2 各16,500円(税込) 発売中
発売元:クロックワークス 販売元:TCエンタテインメント
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