堺雅人主演の『武士の家計簿』の完成披露記者会見が10月28日に映画の舞台である金沢の北国新聞20階ホールで行われ、堺と中村雅俊、森田芳光監督の3人が登壇した。
同作は、古書店で偶然発見された実在の家計簿から浮かび上がった幕末の武士の生活を描き、異例のベストセラーとなった磯田道史氏の[武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新]をベースにした話題作。
堺は「昨年12月、金沢に撮影で来ておりました。こうして戻ってくることができて、大変嬉しく思っております」と挨拶。中村は「先日試写を見ましたが、人ごとのように『良い映画だな』と思いました」と語っていた。
また、見どころについては、堺が「家族の食卓のシーンです。どの時代にも共通する家族の営みが描かれているのではないかと思います」と話すと、中村も「この映画は人間の崖っぷちを描いた映画。お金がある時も、崖っぷちのときも、変わらずに食卓を囲んでいるのが印象に残ったので、そこを見てください」と食卓シーンをイチ押ししていた。
同じ質問に森田芳監督は、「人間が困った時や苦しい時に出るのがその人の品性だと思います。この映画の猪山家を現代のヒントとして、みなさまに与えたいです」と話していた。
その後、完成披露試写会が北国新聞赤羽ホールで開催され、3人は今度は舞台に登壇。この映画に、どんなメッセージが込められていると思うかを尋ねられると、堺は「家族のすごさ、温かさだと思います」と語り、「金沢が舞台じゃなかったらまったく違う映画になっていたと思う。金沢のみなさんの雰囲気や、素敵な部分が詰まった映画になっていると思います」と金沢の魅力が詰まった映画であることをアピールしていた。
『武士の家計簿』は12月4日より全国公開(11月27日より石川県にて先行公開)となる。
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