小泉今日子も舌鼓！『マザーウォーター』初日舞台挨拶は料理の話で大盛り上がり

2010.10.31

その他の写真はこちら（14）

左から松本佳奈監督、光石研、加瀬亮、小泉今日子、小林聡美、市川実日子、永山絢斗、もたいまさこ

京都の街で生きる人々の日常を優しい視線で描いた『マザーウォーター』。この映画が10月30日に公開され、新宿ピカデリーで初日舞台挨拶が行われた。

［動画］『マザーウォーター』初日舞台挨拶／小林聡美、小泉今日子
 『マザーウォーター』作品紹介

登壇したのはキャストの小林聡美、小泉今日子、加瀬亮、市川実日子、永山絢斗、光石研、もたいまさこと、これが初監督作となる松本佳奈の8人。この日は台風14号が接近中のため朝から強い雨が降っていたが、そんななかで足を運んでくれた観客に、キャストも監督も感謝の意を示していた。

本作は、『かもめ食堂』『めがね』『プール』を手がけてきたスタッフ・キャストが再結集した作品。小林ともたいは『かもめ食堂』から、加瀬、市川、光石は『めがね』に参加し、小泉と永山は初参加。だが司会が小泉に「このプロジェクトのファンだったそうですね」と聞くと小泉は、「ずっと出てましたから」と微笑んでいたが、戸惑う司会者を見て「……という妄想です（笑）」と言葉を追加。だが、「ずっと出ていた」という言葉についうなずいてしまうくらい、小泉は皆のなかにとけ込んで見えた。

このプロジェクトは、毎回、料理が重要な役割を担っている。全作品の料理を担当してきたのはフードスタイリストの飯島奈美。素朴でどこか懐かしさを感じさせる料理にはファンも多く、この日も皆、料理の話で盛り上がっていた。

今回、グラタンを食べるシーンのあった小泉は、中味の具については何が入っていたかまったく覚えていない様子だったが、「本当に、飯島さんの料理は心が温かくなるような美味しさ」と褒めてから、「本も出ているので、ぜひ」と、飯島のレシピ本をアピールしていた。ちなみにその本は、『かもめ食堂』から『マザーウォーター』までの4作品に登場する料理のレシピをまとめた「飯島風」。65品の料理が紹介されているので、ぜひお試しを！

また、本作品の関係者に人気だったのが、もたい扮するマコトが作る朝ご飯。小泉も「もたいさん家の朝ご飯に呼ばれたい」と話し、もたい自身も「ですよね！あれは誰でも食べたいし、作って欲しいのでは？」と賛同していた。

一方、小林は飯島の料理が出てくる撮影日をチェックし、その日は「タッパー持参で行ったり、用もないのに遅くまで残っていました（笑）」とおこぼれに預かることを楽しみにしていた様子。光石も、自分の撮影がないのに「ビフカツサンドの日に、飯島さんが裏で作ってらっしゃるところに永山君と2人でお邪魔して、撮影前の出来たてをいただきました」と嬉しそうに告白。もたいが「光石さんは、かき揚げのときも来てましたよ」と暴露すると、場内は大きな笑いに包まれていた。

『マザーウォーター』はシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほかにて公開中。