加賀を舞台に、幕末から明治にかけての激動の時代を知恵と節約で乗り切ったある家族の姿を描いた異色時代劇『武士の家計簿』。この映画の完成披露試写会が11月8日に丸の内ピカデリーで行われ、キャストの堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、中村雅俊、西村雅彦と森田芳光監督が舞台挨拶に登壇した。
[動画]『武士の家計簿』予告編
堺雅人と中村雅俊が家族で食卓を囲むシーンをイチ押し!
美しい加賀友禅の着物を纏って登場したのは仲間と松坂。仲間は「なかなか(和服を)着る機会がないので、ありがたく光栄な気持ち」と感想を述べた。一方、仲間と松坂に挟まれた堺は、司会から2人の着物姿についての感想を求められると「両手に花と申しますか、立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)と申しますか」とべた褒め。中村も「控え室に(仲間と松坂が)入ってきたときは『うわ! すごい! 美しい!』という一言でした」と、その美しさをたたえていた。
森田監督作品は初めてという松坂は、「森田監督とは、私が『愛の水中花』を歌っていた頃にラジオでご一緒した」と明かし、そのときに「いつか映画に出させて」という話をしたと感慨深げに語ってから、「今回、やっと実現して嬉しいです」と笑顔を浮かべていた。
また、森田監督とは『黒い家』(99年)以来10年ぶりという西村。撮影の興奮、喜びを語ってから「この作品は、物が溢れた生活もいいけれど、慎ましやかに生きることも悪くはねぇな、と感じる映画。物のある豊かさ、物のない豊かさ──この違いを考えて劇場を後にしてもらいたい」と観客に呼びかけていた。
同じく、心の豊かさについて語ったのは仲間。「物は豊かではないけれど、自分が信じた大事な人がいて、家族がいて、工夫をしながら生活を楽しんでいこうという心の豊かさを感じることができました」と、映画のテーマについてコメント。堺も、印象的だった食事のシーンを振り返りながら「他愛もないおしゃべりをしながらご飯を食べているだけなのですが、言葉と言葉の間からあふれ出る“互いを思いやる心”や家族の雰囲気は、今も昔もそう変わらないのではと思って演じていたのですが、とても楽しかった」と語った。
舞台挨拶の終盤には、子役の大八木凱斗(かいと)が加賀名物の起き上がりこぶしと共に登場。「江戸時代にも愛されていた、七転び八起きの縁起物です。映画完成のお祝いに持ってきました」とハキハキした口調で語ると客席からは大きな拍手が上がっていた。
映画については「現代に通用する家族の愛、心の豊かさ、そういう温かい時間が流れている作品」とアピールした仲間。森田監督は登壇者たちに目をやりながら「こんな豪華キャストを自分が演出していたのかと思うと改めて興奮する。これだけのキャストを集めて(映画を)作れたことは幸せでした」と感慨深げに話していた。
『武士の家計簿』は11月27日より石川県にて先行公開。12月4日より全国公開される。
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