松嶋菜々子、絵がヘタなのは役作りと必死に説明／『ゴースト』初日舞台挨拶

2010.11.14

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芦田愛菜（中央）が壇上にあがるのを手助けする松嶋菜々子（右）とソン・スンホン（左）

1990年に公開され世界中を涙させたラブストーリー『ゴースト／ニューヨークの幻』。そのアジア版として新たに作られた『ゴーストもういちど抱きしめたい』が11月13日に公開初日を迎え、松嶋菜々子と韓国人俳優のソン・スンホン、樹木希林、鈴木砂羽、子役の芦田愛菜、大谷太郎監督が丸の内ピカデリーで舞台挨拶を行った。

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ゴーストとなって愛する人を守ろうとする主人公・七海を演じた松嶋は「今回、アジア版ということで少し設定も変わって、新鮮に見ていただけたのではないかと思っています。大切な人を思い温かな気持ちになって帰っていただけたら」と挨拶。スンホンも「オリジナル以上の感動をお伝えしたいと思って演じていました。楽しんでいただけたら嬉しいです」と、作品に込めた思いを語った。

「あの『ゴースト』を私ができるのかと、最初はとても悩みました」と、オファーを受けたときの心境を語った松嶋。撮影中はとても緊張していたそうで「食事もできないような、食欲もなくなるような緊張感のなかで撮影していました」と明かしていた。

一方、「オファーをいただいたときに、出演しない理由は思い浮かばなかった」と語ったスンホン。だが言葉の問題だけが引っかかり「今まで日本語を勉強してこなかったことを後悔しました。でも、出演しなかったらもっと後悔すると思い、出演を決めました」。言葉の問題については最初は不安だったそうだが、「不思議なことに、人と人とが出会って気持ちを交わす上で、言葉がすべてではないと気づきました。初めての体験でしたが素晴らしい経験で、良い作品になったと思います」と話していた。

オリジナル版ではウーピー・ゴールドバーグ扮するインチキ霊媒師がキーマンとなって活躍するが、それにあたる役を演じているのが樹木。その樹木は2人の主役について「松嶋さんは背が高くてキレイ。一番良いのは性格がまっすぐなことで、男の子みたい」とコメント。スンホンについては「言葉がなくても、抱いていただきました」とニンマリ。「映画になっている部分は少ないのですが、リハーサルを何度もしつこくしたので（笑）、ごめんなさいね」と、ファンに詫びながらも満面の笑み。すると監督が「希林さんは、自分のカメラと三脚をお持ちになっていて、スタジオの隅でスンホンさんと記念撮影してました」と暴露。樹木は「役得、役得」とホクホク顔だった。

また、映画の裏事情について説明したのは松嶋。ムーミンの絵を描くシーンがあるのだが、映画を見た知り合いから「菜々ちゃん、本当にヘタ？」と最近よく言われるそうで、「あれは、決められた絵ですので（笑）。ちょっと一言、言っておきたいかな」と、この機会に誤解を解こうと頑張っていた。これについては鈴木も「松嶋さんのムーミン、結構上手いです」とフォローしていた。

『ゴーストもういちど抱きしめたい』は丸の内ピカデリーほかにて全国公開中。また、11月25日から韓国でも公開されるほか、台湾、タイ、香港、シンガポールでの公開も決定している。