千葉雄大、トランスジェンダーを好演「わかるわ〜、居なかったことになってるでしょ?」

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子供はわかってあげない
(C)2020「子供はわかってあげない」製作委員会 (C)田島列島/講談社

家を追い出された過去に共感するトランスジェンダーを好演

上白石萌歌主演の青春映画『子供はわかってあげない』がテアトル新宿で先行公開中、8月20日に全国公開される。このたび、千葉雄大演じる明大が涙する本編映像が公開された。

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このたび公開された本編動画は、美波(上白石)の境遇を聞いた明大が窓辺に腰掛け、たばこをくゆらせながら「わかるわ〜」と涙するシーン。

実の父親(豊川悦司)を探し出そうと決めた美波は、もじくん(細田佳央太)から兄が探偵業を営んでいると聞き、明大の元を訪れたのだ。

「お父さんかわいそう。居なかったことになってるってことでしょう?」

実は明大自身も、女性になることで家を追い出された過去があり、美波の実父に共感している様子。

「書道家って、ほら、アレだから」と明大に言われ、

「アレなんですね…」と応じる美波。

そんな会話を経て、温かい眼差しで美波を見つめた明大は、父親探しへの協力を快諾するのだった。

千葉の演技に、沖田修一監督は「何気ない仕草で女性らしく見えるお芝居はさすがだなと思いました」と太鼓判をおす。今回公開されたシーンは、何気に「ワケあり」な登場人物たちが登場し、互いの事情を汲んで優しく受け止めていく本作品の味わい深さを感じさせるもののひとつだ。

爽やかで味わい深い傑作マンガ、待望の映画化!

本作品は、第24回手塚治虫文化賞・新生賞を受賞、「マンガ大賞 2015」2位など数々の漫画賞を受賞した田島列島の長編デビュー作の映画化。『南極料理人』『横道世之介』の沖田監督が初めて漫画の原作を映像化した意欲作だ。

高校2年、水泳部女子の美波(上白石)は、ある日、書道部男子のもじくん(細田)との運命的な出会いをきっかけに、明大(千葉)の協力も得ながら、幼い頃に別れた実の父親で自称・元教祖の友充(豊川)の居所を探しあてる。何やら怪しげな父にとまどいながらも、海辺の町で夏休みを共に過ごすとご近所さんとの交流も生まれる。果たして、実の父親の登場により、現在の父親(古舘寛治)や母親(斉藤由貴)と美波の関係は……?

『子供はわかってあげない』は、テアトル新宿で先行公開中、8月20日に全国公開される。