芥川賞作家で僧侶でもある玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)の小説を映画化した『アブラクサスの祭』。元ロックミュージシャンで精神的な不安定さを抱えた僧侶が、ロックを通じて生きる意味を見いだそうとする姿を描いた本作が、サンダンス映画祭2011のワールドシネマ・ドラマティック・コンペティション部門に正式招待されることが明らかとなった。
「気に入っているのは夫婦のシーン」スネオヘアーとともさかりえが揃って舞台挨拶
『アブラクサスの祭』作品紹介
アメリカのユタ州で毎年冬に行われるサンダンス映画祭は、俳優のロバート・レッドフォードが1984年に正式に立ち上げ、過去にはクエンティン・タランティーノやジム・ジャームッシュなど個性的な監督、『プレシャス』など骨太な作品を数多く輩出。世界中の映画人が最も注目を寄せる映画祭のひとつだ。
加藤直輝監督は、「(映画の舞台である)福島から始まった『アブラクサスの祭』がサンダンス映画祭で世界に広がっていくのは、とても嬉しい。ロックが生まれた国(アメリカ)でどういう反応が出るか、とても楽しみです」というコメントを寄せた。
『アブラクサスの祭』は、主人公の悩める僧侶をスネオヘアーが、その妻をともさかりえが演じている。2人はこの映画をきっかけに交際をスタートさせたと報じられていて、その恋の行方も話題となっている。
本作は福島県にて現在、先行上映中。12月25日よりテアトル新宿ほかにて全国公開となる。なお、サンダンス映画祭2011は、2011年1月20日〜30日に開催される。
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